ばれいしょ新品種育成に関する試験

課題名 ばれいしょ新品種育成に関する試験
研究機関名 北海道立北見農業試験場
研究分担 馬鈴しょ科
研究期間 継H18~22
年度 2007
摘要 目的:寒地北東部向け病害・線虫抵抗性、でん粉及び加工食品原料用品種の育成。、成果:(a) 交配:ジャガイモシストセンチュウ、そうか病、疫病、Yモザイク病の抵抗性を有する用途別新品種を育成するため、153組合せ、16,992花の交配を行った。98組合せから286,297粒の種子を採種した。 (b) 実生個体選抜試験:でん粉原料用28組合せ22,773粒、生食・加工食品用48組合せ33,921粒の真正種子を播種し、本葉展開後にポットに移植。1株から1塊茎ずつ収穫し、でん粉原料用28組合せ8,374個体、生食・加工食品用48組合せ18,527個体を選抜した。 (c) 第二次個体選抜試験:でん粉原料用30組合せ3,472個体、生食・加工食品用39組合せ9,382個体を供試。個体別に収量、でん粉価等の調査を実施し、でん粉原料用30組合せ300個体、生食・加工食品用31組合せ327個体を選抜した。 (d) 系統選抜試験:でん粉原料用24組合せ318系統、生食・加工食品用29組合せ215系統を供試。1区10株、1区制。品質、収量性、熟期などを参考に、でん粉原料用12組合せ19系統、生食・加工食品用22組合せ33系統(生食・加工食品用から20組合せ29系統と、でん粉原料用からの振り替えである3組合せ4系統。1組合せは重複)を選抜した。 (e) 生産力検定予備試験:でん粉原料用13組合せ24系統、生食・加工用組合せ8組合せ23系統を供試。1区30株、2反復。熟期、生育及び収量調査等の結果、でん粉原料用7組合せ10系統、生食・加工食品用5組合せ7系統を選抜した。 (f) 生産力検定試験:当場育成15系統に加え、北海道農業研究センター育成2系統を供試。1区48株、3反復。当場育成系統について、8組合せ8系統を選抜した(2組合せ2系統は次年度再供試)。地方番号系統では「北育14号」を廃棄、「北育13号」を継続検討とした。新北育系統としては、でん粉価は低いが低温長期貯蔵後のポテトチップ品質が優れる加工用系統「北系31号」を「北育15号」、疫病抵抗性・Yモザイク病抵抗性を持ち、でん粉品質が「コナフブキ」より優れるでん粉原料用系統「北系32号」を「北育16号」、中生ででん粉重が多く、でん粉品質が「紅丸」並に優れるでん粉原料系統「北系33号」を「北育17号」として選抜した。新北系系統としては、枯凋期が「男爵薯」と同等か早く、収量性が「男爵薯」より優れる生食用系統「北系34・35号」を選抜した。 (g) 有望系統の栽培特性検定試験:(1)でん粉原料用系統の「北育13号」について、3水準の栽植密度(密植、標植、疎植)及び3水準の施肥量(標肥、多肥、追肥)に対する反応性を標準品種「コナフブキ」及び比較品種「アスタルテ」と比較した。(2)生育追跡:「北育13号」の生育及び収量を半月毎に調査した。(h) 野生種利用による新品種育成に関する試験:第二次個体選抜において1組合せ7個体を選抜した。(i) 品種並びに種に関する試験:品種保存は456品種・系統を供試し、ウイルス病徴の激しい個体を抜き取り456品種・系統を保存した。異種ばれいしょは48系統、種間雑種系統は73系統をそれぞれ保存した。
カテゴリ 加工 寒地 新品種 新品種育成 施肥 長期保存・貯蔵 抵抗性 播種 ばれいしょ 品種

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