産学官連携経営革新技術普及強化促進事業、-大規模畑作経営における低コスト・高品質安定化栽培技術導入による総合的収益性改善-

課題名 産学官連携経営革新技術普及強化促進事業、-大規模畑作経営における低コスト・高品質安定化栽培技術導入による総合的収益性改善-
研究機関名 北海道立北見農業試験場
研究分担 技術体系化チーム
研究期間 新H19~21
年度 2007
摘要 目的:大規模畑作地帯における品目横断的経営安定対策導入後の低コスト・高品質化栽培技術並びに大規模露地野菜の導入等による所得確保の実証、普及促進を行う。、成果:ア 土壌診断技術の高度化によるコスト低減の実証と普及(1)無機態窒素診断によるてんさいの肥料費削減効果の実証減肥区の生育、収量は慣行に比べて劣ったが、硝酸による窒素施用量が12kg/10aの減肥区の収量は農家慣行と同程度で、実質的に減収しなかった。減肥区にはカリ、ナトリウムを全く施用しなかったが、根部のカリ、ナトリウム含有率は慣行と差はなかった。、(2)土壌診断によるカリ、リン酸の適正施用基準の策定-土壌化学性実態を調査したところ、リン酸、カリは土壌での蓄積が進んでおり、減肥が可能と考えられた。カリの施肥実態は、施肥標準である16kg/10aを上回るほ場は全体の11%にとどまり、土壌診断基準値及びたい肥等有機物施用にもとづく施肥対応の取り組みが伺えたが、リン酸では92%のほ場で施肥標準25kg/10aを超え、施肥対応の必要性が明らかとなった。連続減肥処理(1年目ばれいしょ減肥)区は農家慣行に比べ生育、収量とも劣る傾向にあった。しかし葉色に差はなく、ライマン価は窒素、カリ施肥量とも少ない減肥区の方が農家慣行比べて明確に高かった。(3)有機物施用来歴、前作からの無機態窒素残存量の推定-小麦起生期の土壌無機態窒素は調査ほ場の0-60cm土層の平均値で4.9kg/10a(n=94)であった。その値から基肥窒素の吸い残し分(推定)を差し引いたものと前作作物の栽培条件の関係を検討したが、作物別の明確な傾向は得られなかった。 イ てんさい低コスト生産のための技術実証及び現地への導入(1)てんさい直播栽培における出芽揃いの改善-栽培実態調査により砕土の回数及び砕土回数別の機械の種類等を把握できた。出芽率・初期生育の実態調査では、は種深度は、1.25~2.95cmに分布し、は種深度の浅い方が出芽率が高い傾向にあった。出芽不良区で気相割合が高いことから、砕土の粗さが出芽に影響したものと推察された。省力整地法は、慣行法に比べ、若干砕土性が悪かったが、出芽率は差がなく、収量も根重でやや低かったが、修正糖量では差がなかった。(2)そう根病、褐斑病抵抗性品種導入による収量・品質安定化栽培-そう根病が発生した湧別試験地では抵抗性品種は根重が罹病性品種の1.6倍、修正糖量も2.2倍で優位性が示された。発病が認められなかった他の2試験地では、抵抗性品種は根重が既存の罹病性品種に比べやや低かったが、糖分が高く、糖量は同等であった。ウ 大規模畑作地帯における根菜類の病害虫対策(1)そうか病、センチュウ類及びその他病害発生状況調査-にんじん選果場の障害果調査では、そうか病の発生は少なく、乾腐病の発生が多かった。にんじん以外の畑作物作付ほ場では、てんさいと大豆で収穫後にキタネグサレセンチュウが増加した。(2)休閑緑肥導入によるにんじんの品質向上対策の実証-緑肥導入により、キタネグサレセンチュウ、そうか病菌量とも減少した。 エ シンポジウム- 実証内容の普及促進を目的として、「オホーツク地域農業活性化シンポジウム」を1月16日湧別町文化センターで開催した。
カテゴリ 肥料 経営管理 栽培技術 栽培条件 直播栽培 出芽不良 障害果 施肥 抵抗性品種 低コスト てんさい 土壌診断 にんじん 発生要因分析 ばれいしょ 病害虫防除 品種

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