3.ばらの環境負荷軽減養液栽培技術の確立、、 ア.循環式での養液管理技術の確立、 イ.品種適応性の確認

課題名 3.ばらの環境負荷軽減養液栽培技術の確立、、 ア.循環式での養液管理技術の確立、 イ.品種適応性の確認
研究機関名 山形県農業総合研究センター農業生産技術試験場
研究分担 野菜花き研究科
研究期間 継18~20
年度 2007
摘要  県内に普及しているばら養液栽培装置に、緩速ろ過装置を組み合わせ、現在普及しているかけ流し方式から循環方式に転換できる実用的な技術開発を行う。、、ア 緩速ろ過装置を用いた循環方式の培養液管理と生産性、(ア)ECとpHの変動、循環区のECは高温期に高くなり、その後、かけ流し処方で1か月程度かけ流し式栽培すると低下し、培養液のリセットが可能であった。pHは培養液およびマット内ともに高温期でも5~7で推移した。、(イ)収量と品質、循環区において土壌病害の発生はみられなかった。2月上旬から一部の品種で葉のクロロシスが散見された。循環区の収量はかけ流し区と同程度か少なくなり、特に、高温期に遭遇すると収量及び上位階級の切り花が少なくなった。、(ウ)多量要素の変動とECとの相関(N・P・Kとの相関)、循環区のマット内の培養液は、高温期にNO3-N、PO4-P、Kの濃度が著しく高くなるため、かけ流し等への栽培管理の変更が必要である。冬期処方のマット内濃度はかけ流し区と同様に推移した。また、NO3-N、K濃度はECと相関が高いため、データの蓄積によりECを濃度推定の指標にできる可能性が示唆された。、(エ)多量要素の変動とECとの相関(Ca・Mg・Sとの相関)、前試験同様、高温期に濃度が著しく高くなるため、栽培管理の変更が必要である。冬期処方のマット内濃度はかけ流し区と同様に推移した。また、Ca、Mg、SO4-S濃度はEC値と相関が高いため、データの蓄積によりECを濃度推定の指標にできる可能性が示唆された。、(オ)微量要素の変動とECとの相関、循環区の培養液は、排液率がやや低く、生育が旺盛な高温期にFe、Cu、Mnの濃度は高くなったが、かけ流しに切り替えることで濃度が低下し、かけ流し区と同様に推移した。EC値との相関はCu、Mnの濃度は高く、Feは低いと考えられた。さらに、データの蓄積が必要である。、(カ)Na・Clの変動とECとの相関、循環区のマット内の培養液は、排液率が低いとき、生育が旺盛な高温期にNaおよびClの濃度が高くなる傾向がみられた。NaおよびClとも循環を継続する間は培養液内に蓄積されていくため、濃度低下にはかけ流しに切り換えることが適すると考えられた。EC値との相関はNaが高く、Clは低い結果となった。
カテゴリ 管理技術 栽培技術 ばら 品種 養液栽培

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