野菜新品種育成

課題名 野菜新品種育成
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 作物園芸部
研究期間 継H18-22
年度 2007
摘要 目的:イチゴ、アスパラガス共にオリジナル品種を育成したが、両品目ともうつくしま農業・農村振興プラン21において、基幹・戦略作目として位置づけられており、さらなる振興を図るため、既存品種より生産性、食味、耐病性、機能性に優れた新品種を育成する。、結果:(1)イチゴ新品種育成、(1)交配:大果、良食味、強草勢、耐病性を目標として59組合せを実施した。(2)個体選抜:62組合せ1,310個体を供試し、主に食味官能調査により21組合せ37個体を選抜した。(3)系統選抜:1997交配1組合せ1系統、1998交配2組合せ2系統、1999交配3組合せ5系統、2001交配5組合せ12系統、2002交配5組合せ10系統、2003交配7組合せ12系統、合計23組合せ・42系統を供試し、4系統を選抜し、2系統を保存とした。(4)生産力検定:7系統を供試した結果、選抜系統は無かったが、食味に優れ、果実の硬い郡系23を保存とした。(5)炭疽病抵抗性検定:2系統を供試し、「0337-4」は「やや強」、「0338-3」は「中」とした。、(2)アスパラガス新品種育成、(1)交配母本の収集、評価:食味の優れる4倍体の紫アスパラガス系統と2倍体であるグリーンアスパラガスとを交配するために、グリーンアスパラガス超雄個体の4倍体化と4倍体化の確認手法を検討した結果、フローサイトメーターで倍数性を確認するには擬葉展開前の若茎が適していた。また、農業総合センター内ほ場の紫アスパラガス中から4倍体と思われる緑色個体を保存した。(2)交配:食味や機能性成分等において特徴的な品種、耐病性に優れる品種の育成を目標として、EMS突然変異株、株腐れ病抵抗性が強いと推定される個体を中心に選定し、合計10組合わせの交配を実施した。(3)特性検定:株腐病検定に適する菌株を検索し、高い発病度を示した菌株FS-2を選定した。(4)組合せ検定:グリーンアスパラガス8系統、紫アスパラガス4系統を新植した。定植一年目の特性調査の結果、グリーンアスパラガスでは、3系統を「ウェルカム」と同程度の茎数で茎径が太いと評価した。また、紫アスパラガスでは、いずれも系統も「はるむらさき」と比較して茎数が少なく、最大茎径が太い傾向が見られた。(5)生産力検定試験および現地試験:郡系10~14、計5系統を新たに場内にほ場に新植した。1年目の生育では、全雄で茎径が太い郡系11、生育の旺盛な郡系12,13,14を有望とした。また、定植3年目の調査を終了した紫アスパラガス福島交8号は「Purple Passin」と比較して萌芽が早く収量が高いなどの特性を有することから、「はるむらさき」と命名し、品種登録を出願した。
カテゴリ アスパラガス いちご 機能性 機能性成分 栽培技術 新品種 新品種育成 炭疽病 抵抗性 抵抗性検定 品種 良食味

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