| 課題名 |
主要果樹(モモ、ナシ、オウトウ)の高生産省性新樹形の開発 |
| 研究機関名 |
福島県農業総合センター
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| 研究分担 |
果樹研究所
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| 研究期間 |
継H18-22 |
| 年度 |
2007 |
| 摘要 |
目的:モモ、ナシ、オウトウの省力的かつ高品質果実生産を可能とする樹形および作業別省力技術を検討し、総合的省力型高品質果実生産技術体系を確立する。、結果:(1)モモの高生産性省力型樹形の開発を目的に、Y字棚二本主枝形、二本主枝形、低樹高開張形、低樹高自然形、開心自然形(慣行)の果実生産性、作業性を検討した。低樹高に整枝された低樹高開張形は開心自然形に比較して主枝の高さで50cm、樹高で60cm低く維持され、果実が大きい結果であった。また、着果管理に要する作業時間が少なく、模擬収穫時の心拍数の増加が少ないことから、作業効率が高い樹形と考えられた。なお、Y字棚二本主枝形と低樹高自然形、二本主枝形は収量が多く、低樹高開張形や二本主枝形、Y字棚二本主枝形はせん定量が多い等の特徴が認められた。(2)モモの収穫作業における側枝の高さと作業性との関係を検討したところ、作業性の良い側枝は高さ1.5~ 2.0m程度のもので、開心形では地上3.0m以下の側枝で構成される樹形は作業性が優れると推察された。また、収穫作業時における作業姿勢は、目通り、上向き作業を中心に地上作業で作業時間が少なく、脚立作業で作業時間が多いことが認められた。さらに、心拍数の増加は、個人差はあるものの、上向きや目通り作業を中心に地上作業や脚立の下段作業で少なく、脚立中段以上で多い傾向があった。(3)モモの水圧摘らいは、発芽後15~20日処理の効果が高いが、発芽後10日を中心とした発芽後5~15日は果面障害の発生が多いことから、処理時期は発芽日頃か発芽後20日~開花期頃にかけて実施することが好ましいと判断された。モモの収穫期における白色フィルムの敷設は、慣行のアルミ蒸着フィルムと比較して果実品質に対する効果には差がないと考えられた。モモ「ゆうぞら」に対する内袋(カサ型)の被袋は、着色増進効果は見られないものの、雨よけ防止には効果が高いと考えられた。(4)ニホンナシ「幸水」において、波状棚を利用Y字形およびH字形栽培を検討した。Y字形は樹冠拡大が早く、密植であるため初期収量が多いが、H字形は樹冠の拡大とともに収量が増加し、両区の収量には差が無くなった。予備枝本数は主枝の拡大に伴いH字形で増加したが、腋花芽分化率は低かった。1樹あたりの作業時間は、Y字形が少ないが、密植で植栽本数が多いことから、単位面積当たりの作業時間は長くなった。Y字形は、初期収量を確保するために樹冠拡大する頃(8~9年生頃)までは密植で栽培し、その後は果実品質等の向上を図るために間伐する計画的密植栽培が適していると考えられた。、(5)オウトウ平棚栽培は慣行栽培と比較して、果実が大きく、着色等果実品質が向上するが、収量はやや少なく、裂果発生が多い結果となった。樹形改造による平棚栽培は、改造時の2~3年は収量が減少するが、その後は慣行区以上の収量に回復することが確認された。また、年次間差はあるものの、果実が大きく、糖度も高いなど品質向上が認められた。平棚栽培の側枝は、7年枝以上になると果そうの間隔が広くなり、果実品質が劣る傾向があることから、6年枝までを主体に側枝を構成し、7年枝以上は随時更新が必要と考えられた。一果そう当たりの着果基準は、2年枝では3~4個、3~4年枝では4~5個、5年枝では5~6個程度の着果が好ましいと考えられた。(6)リンゴ「デリシャス」の中国産輸入粗花粉とナシ「雪花梨」の輸入粗花粉および純花粉について、馴化終了後の発芽率を維持する保存方法を検討したところ、花粉をグラシン紙袋に入れて室温下に放置する方法が適していると判断された。
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