課題名 |
水稲の有機栽培・減農薬栽培における病害防除対策試験 |
研究機関名 |
島根県農業技術センター
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研究分担 |
病虫G
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研究期間 |
完(H16)~(H19) |
年度 |
2007 |
摘要 |
目的:、新JAS法による有機栽培や減農薬栽培の生産安定のために、微生物農薬等を組み合わせた病害防除対策を検討する。、結果の概要:、1) 生物農薬等による防除対策試験:JAS法による有機栽培で使用可能な微生物農薬、銀水和剤、精製木酢液について種子消毒試験を行った。その結果、微生物農薬と銀水和剤に効果の高い剤が認められ、このうち微生物農薬2剤、銀水和剤1剤が農薬登録された。また、微生物農薬は処理時期により効果に差があり、催芽時処理の効果が最も高かった。物理的防除法として温湯処理の種子消毒効果と県の10奨励品種の出芽に及ぼす影響、赤色光の付加照射による防除効果を調査した。このうち温湯処理(60℃、10分)はいもち病に高い効果があり、奨励品種(うるち米、酒米)での出芽率の低下は認められなかった。また、赤色光の付加照射によっていもち病に対して防除効果は認められたが、その効果の持続性は短かった。、2) 長期持続型育苗箱施薬剤のいもち病に対する薬剤耐性調査:いもち病防除薬剤のMBI-D剤は高い効果が長期間持続し本田散布を省略できるため広く使用されていた。しかし、耐性菌が発生し効果が著しく低下したため耐性菌の発生状況と本剤と作用機作の異なる薬剤の効果を調査した。、3) 無病種子生産のための防除対策試験:原種と採種圃場で生産された種籾のもみ枯細菌病菌の保菌状況を調査し、その結果を生産現場に提供し活用した。また、稲こうじ病の省力防除ための粒剤による防除試験を行った。、
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カテゴリ |
有機栽培
病害虫
育苗
稲こうじ病
いもち病
種子消毒
酒造好適米
水稲
耐性菌
農薬
品種
防除
もみ枯細菌病
薬剤
薬剤耐性
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