d.イネゲノム解析に基づく品質形成生理の解明と育種素材の開発

課題名 d.イネゲノム解析に基づく品質形成生理の解明と育種素材の開発
課題番号 2008010626
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,米品質研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,米品質研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,米品質研究近中四サブチーム
協力分担関係 国際農研センター
京都府立大学
福山大学
茨城県生物工学研
協和メデックス(株)
社)長野農工研
長野興農(株)
トキタ種苗(株)
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 1)米の新たな用途開拓のために、巨大胚かつ低アミロース米で多収の「中国202号」を育成した。GABAの生成量は「ヒノヒカリ」の3倍以上あり、食味は既存の巨大胚品種「はいいぶき」より良好である。多様なアミロース含有率を有する系統の育成については、交配育種および突然変異育種により、北海道で栽培可能な有望な高アミロース系統を作出した。低アミロースについては4つの低アミロース品種・系統に共通して寄与率が高いQTLを見出した。このQTLと既知の低アミロース遺伝子座の間には相加効果が認められることから、多様なアミロース含有率を持つ系統の作出に活用可能である。2)高アミロース変異体から作成した米粉の生地には多量の加水が必要であり、パンの膨らみが小さく硬くなるが、ここにもち米粉を添加すると、パンを柔らかくできることを明らかにした。乳白様変異系統の米の中には、乾式ピンミルで製粉しても損傷でん粉が少ないことに加え、粒子径も小さく、パンの比容積が酵素処理気流粉砕で調製した米粉で作製した場合に近い値を示す系統があった。パン比容積とパン生地のSDS可溶性画分中の多量体量の相関から、米粉中のグルテリン量とパンの比容積の間の負の相関が示唆された。3)古米臭発生の主要な原因となるLOX-3遺伝子の欠失性の原因塩基変異を明らかにし、LOX-3の有無を簡易に判別する検出方法を開発した。また、ホスホリパーゼD(PLD)欠失性の遺伝子上の原因変異を明らかにした。開発した食品加工処理技術により、アレルゲンを含むさまざまなたんぱく質が顕著に減少することを確認した。脳機能発現に必須な成分に類似する新規複合物質をMSやNMRなどを用いて穀類中に確認し、特許出願した。
カテゴリ 育種 加工 品種 良食味

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