課題名 | e.流通農産物・食品の有害生物の制御技術の開発 |
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課題番号 | 2008010681 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,食総研,食品安全研究領域 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,食総研,食品工学研究領域 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,食総研,食品バイオテクノロジー研究領域 |
協力分担関係 |
広島大学 九州大学 東京海洋大学 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2008 |
摘要 | 1)微生物汚染リスクが高い食品等の微生物挙動の予測微生物学的解析では、温度、pH、水分活性の環境条件の組み合せによって複数の有害細菌の増殖条件又は非増殖条件を網羅的かつ容易に探索できる、確率論的な増殖予測モデルを基盤としたデータベースMRV (Microbial Responses Viewer) を構築した。 2)新規殺菌・静菌技術の開発では、実験室レベルの中規模試験で、サルモネラおよび大腸菌O157を接種した500gのもやし種子を85℃の熱水で40秒間処理し、さらに次亜塩素酸ナトリウム水(2,000ppm)に2時間浸漬することにより、発芽率の低下を引き起こすことなく、これら食中毒菌を完全に殺菌できることを明らかにした。交流高電界の周波数を短波帯(30MHz以下)とし、電極表面にテフロンシートを介して電界を印加する短波帯交流高電界装置を開発した。これにより、生乳の殺菌処理において、電極表面へのスケーリングを回避し、20kHzの周波数を用いた従来の交流高電界処理と同等の殺菌効果を得ることができた。本法により、従来の加熱殺菌乳よりも高品質な、ナチュラルチーズなどの製造にも利用可能な殺菌生乳の製造が可能となる。3)食品害虫の侵入方法、発育状態の解明および防止法の開発に向けて、従来から提唱されていたふん色では、ノシメマダラメイガと他の貯穀害虫を正確に識別することが困難であることを実験的に明らかにした。モデル試験としてスチール製倉庫内におけるコクゾウムシの行動を解析し、米の入った容器から脱出する成虫数は11月頃から見られること、越冬中の成虫は水分を要求することを明らかにした。さらに、幼虫などの発育段階で越冬するものがいることを明らかにした。 |
カテゴリ | 害虫 加工 データベース もやし |