課題名 |
a.農産物や加工食品の簡易・迅速な品種識別・産地判別技術の開発 |
課題番号 |
2008010683 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構
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研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,品種識別・産地判別研究チーム
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研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2008 |
摘要 |
1)小麦ではこれまでに開発した小麦特異的なSSRマーカー(特許を取得)から輸入小麦銘柄を特異的に検出可能なマーカーTaSE3を選定した。また、SNPsのマーカー化により、国内42品種の中から、「ニシノカオリ」、「春よ恋」、「ハルユタカ」および「さぬきの夢2000」を高精度に同定できるマーカーを開発するとともに、42品種間を判別するSNPマーカーを開発した。2)大麦・裸麦の品種判別マーカーを用いて、国内で流通する国内33品種、外国15品種の多型データをカタログ化し、大麦・裸麦の加工製品13種類(レトルト、押し麦等)を調べ、はったい粉を除く全製品において品種判別が可能であることを確認した。3)小豆では、20年度に特許を取得した「きたのおとめ」と「しゅまり」の品種固有マーカーについて、実用化に適した原材料混入品種簡易分析法(LAMP法)を開発した。4)茶については、転移性レトロトランスポゾンが転移したと見られる2グループを同定した。5)果樹では、なしのSNPマーカーを開発した。くりとぶどうについては、果実と加工品からDNAを抽出し、SSRマーカーにより品種を識別することに成功した。かんきつについては、SSRマーカーによる突然変異系統間の判別、各種果汁飲料やヨーグルト飲料からのDNA抽出および品種判別を可能とした。また、加工食品に含まれる原材料品種を迅速・簡易に判定するソフトウェア「MixAssort」を開発した。6)有機栽培茶判別技術の開発に向けて、δ15N値を品種別および葉位別に比較し、有機栽培茶と慣行栽培茶との間に明確な差を認めた。また、茶葉のδ15N値は、使用した有機肥料のδ15N値の影響を強く受けることを明らかにした。
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カテゴリ |
有機栽培
土づくり
肥料
大麦
加工
くり
小麦
茶
品種
ぶどう
その他のかんきつ
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