課題名 |
k.生産病の病態解析による疾病防除技術の開発 |
課題番号 |
2009013860 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構
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研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,動衛研,生産病研究チーム
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研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2009 |
摘要 |
1)20年度までに牛の肺炎診断マーカーとして血中サーファクタント(SP)-AのELISA測定系を確立したが、さらに診断価値が高いと期待されるSP-Dの測定について、21年度にELISA測定条件を改良して従来よりも感度を約10倍高めたことにより、肺炎牛の肺組織においてSP-Dの存在を確認できた。BSEの臨床診断法として20年度までに開発した、牛聴性脳幹誘導電位測定法の野外応用を図る目的で、21年度に携帯用として試作した牛用脳幹機能測定・解析装置は、従来の検査室設置型既存機と比較し野外でも同等の性能を発揮した。TMR給与に伴うルーメン液のpHは、乾草給与群に比べ低く推移したが、LPS濃度の上昇は認められず消化器機能も正常であることを明らかにした。2)5種類の電磁場強度下で作製した豚凍結精液の運動性は、従来法(N2法)の水準と比べて低く推移し、豚においては電磁場凍結(CAS)法の有用性を見出せなかった。血中インヒビンAと卵胞発育動態の解析により、豚の正常発育周期中に2回の卵胞群の発育が起きることを明らかにした。3)潜在性乳房炎に対して、組換えサイトカインの単独、併用投与とも治療効果を認めたが、そのうち顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)単独投与が最も効果的であること、この時にはCD4+のリンパ球とCD14+のマクロファージが関与しており、細胞性免疫能の亢進を確認した。
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カテゴリ |
豚
防除
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