課題名 | k.野菜栽培における土壌微生物、天敵の機能解明と難防除病害虫抑制技術の開発 |
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課題番号 | 2009013879 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,野茶研,野菜IPM研究チーム |
協力分担関係 |
総合研究大学院大学 浜松医科大学 農業生物資源研 宇都宮大学 近畿大学 農業生物資源研 光産業創成大学 徳島県農林水産総合技術支援セ 京都府農林水産技セ 埼玉県農林総研セ |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2009 |
摘要 | 1)バンカープラント法による防除で用いる天敵寄生蜂ギフアブラバチは、近紫外線カットフィルムで被覆した施設内でも問題なく活動できることを確認した。2)タバココナジラミが媒介するトマト黄化葉巻病を総合的に防除するためのポイントをとりまとめた「トマト黄化葉巻病の総合防除マニュアル」を作成し、研究所のホームページで公開した。3)トマト青枯病菌クオルモン(3-OH PAME)の受信を阻害する候補物質として2種類の物質を見出し、これらの物質は青枯病の病徴を引き起こす細胞外多糖の産生を抑制することを明らかにした。4)物理的手法の1つである光条件を利用した害虫防除技術を開発するため、コナジラミ類の行動反応を測定できる観察装置を試作し、近紫外線を除去した環境はコナジラミ成虫の行動を強く抑制することを確認した。5)春作(6月収穫)の無農薬キャベツほ場では、慣行防除のほ場よりもチョウ目害虫の捕食性天敵を中心とした地表徘徊性の昆虫・小動物の個体数が多いことを確認し、ウヅキコモリグモ、オオアトボシアオゴミムシ、キボシアオゴミムシ、ミイデラゴミムシ、ヨコエビ類などを農業上有用な生物多様性の指標種候補とした。6)病原ウイルスと媒介虫の系統間親和性において、トマト黄化葉巻病ウイルス(TYLCV)弱病原性株では外被たんぱく質の129番目と134番目のアミノ酸残基がタバココナジラミによる媒介性に関与することを突き止めた。7)DNAマーカーを利用したレタス根腐病菌(FOL)の簡易レース判別法を確立し、各地で収集した菌株及び汚染土壌から得られたFOLのレースを判別した。この方法の活用により、レタスに感染性を持つ非病原菌の存在を明らかにした。8)ウリ科野菜果実汚斑細菌病の国内への再侵入と定着・発生拡大を防止するため、種子生産から一般栽培における予防管理まで一貫した防除技術体系を整理した「総合防除マニュアル(種子生産・検査用、一般栽培用)」を作成し、研究所のホームページで公開した。 |
カテゴリ | 病害虫 青枯れ病 害虫 キャベツ タバココナジラミ DNAマーカー 農薬 春作 光条件 病害虫防除 防除 野菜栽培 レタス |