b.生体情報及び高度センシング技術による茶の省力栽培・加工技術の開発

課題名 b.生体情報及び高度センシング技術による茶の省力栽培・加工技術の開発
課題番号 2009013912
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,野茶研,茶生産省力技術研究チーム
協力分担関係 沖縄県農業研究センター名護支所
研究期間 2006-2010
年度 2009
摘要 1)自動走行する茶園用作業機の開発については、自動うね追従走行のために茶樹感知センサを、自動直進走行のためにジャイロセンサと加速度計から姿勢角を求めるモーションセンサを適用し、茶園走行試験により問題点や改良点を抽出した。2)茶樹の状態診断技術の開発については、温暖化環境における茶芽生育が詳しく解析され、秋冬期の高温が新芽数を減少させ萌芽期が揃わなくなり減収を招くこと、生産性の低下には品種間差があることを明らかにした。3)可搬型送風式捕虫機及び送風式農薬散布機等の利用技術の開発については、送風式捕虫機及び送風式農薬散布機の傾斜地対応技術として、乗用型管理機をベースに重心を低く設計し、傾斜15°までの等高線うねの傾斜茶園で安全に作業できることを確認した。4)自動化に適応する茶園管理作業の分析や省力型茶園管理作業の安全性向上技術の開発については、茶園管理作業を微動作分析(サーブリッグ分析)及びシミュレータで解析し、せん枝、施肥、防除の各作業は自動化の可能性があること、乗用型機械の作業時間は後進工程の有無による影響が大きいことを示した。さらに、小型乗用型施肥機を新たに開発し、作業特性を明らかにした。防霜ファンの節電型制御法の実証試験では慣行区対比で電力を54%削減できることを明らかにした。5)茶の原葉特性の計測技術、その技術を製茶工程に活用した自動製茶システム、茶葉水分の新たなセンシング技術、ユビキタスコンピューティングを活用した熟練作業者の常置を必要としない製茶システムの開発については、個々の製茶機械に搭載することを想定して、各製茶工程制御プログラムを個別にし、実際に粗揉機用の組み込みコンピュータに搭載して、動作することを確認した。製茶工程中の温湿度条件、茶葉表面温度を計測しながら'しとり度'を算出し、同時に茶葉の電気インピーダンススペクトルを取得しながら解析するプログラムを作成し、従来1時間以上要していたデータ解析を5分程度と大幅に短縮した。
カテゴリ 病害虫 加工 傾斜地 診断技術 施肥 センシング 農薬 品種 防除

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