b.ウイルス感染症の診断・防除技術の高度化

課題名 b.ウイルス感染症の診断・防除技術の高度化
課題番号 2009013940
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,動衛研,ウイルス病研究チーム
協力分担関係 日本大学
岩手大学
研究期間 2006-2010
年度 2009
摘要 1)近年の豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス流行株を遺伝学的に解析した結果、北米型ウイルスの新たなクラスターに属するウイルスや、これまで日本で報告のなかったヨーロッパ型ウイルスが検出されたことから、国外から本ウイルスの侵入が近年に起きたことが明らかとなった。豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス抗体検出キットで認められる偽陽性血清の96%を正しく陰性と判定可能な抗体競合法を開発した。馬コロナウイルス組換えNたんぱく質は、血清診断法となるELISA法の抗原として有用であることが判明した。牛白血病ウイルスの伝播リスク要因解析において、プロウイルス保有量が多い牛は本ウイルスの感染源となりやすいことが推察された。2)ワクチン評価に応用可能な豚A群ロタウイルスの実験感染系を構築し、初乳摂取子豚で下痢を再現できた。牛はE型肝炎ウイルスの主要な保有宿主でないことを明らかにした。牛ウイルス性下痢ウイルス 組換えErnsたんぱく質の特異抗体を用いたELISA法により、本ウイルス抗原の特異的検出法を開発した。3) ニューカッスル病ワクチンを1/16に希釈投与したSPF鶏はウイルス攻撃に対して死亡しなかったが、 ワクチンの1/100以上の希釈投与では死亡が見られることを明らかにした。H5N1鳥インフルエンザウイルスA/chicken/Miyazaki/K11/2007を実験的に投与した鳩においてウイルス排せつはほとんど認められず、鳩は本ウイルス株に対する感受性が低いことを証明した。また、実験的な病気の再現が困難な豚エンテロウイルス性脳脊髄炎の有効な実験モデルとして子宮摘出初乳未摂取豚が利用できることを示し、病態解析の手法を提供した。
カテゴリ 繁殖性改善 防除

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる