| 課題名 |
f.ヨーネ病の発症機構の解析と診断技術の高度化 |
| 課題番号 |
2009013944 |
| 研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構
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| 研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,動衛研,ヨーネ病研究チーム
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| 協力分担関係 |
共立製薬(株)
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| 研究期間 |
2006-2010 |
| 年度 |
2009 |
| 摘要 |
1)ヨーネ菌菌体表層の脂溶性抗原分画を、トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)で前処置したマウスの直腸に注入することにより、従来、TNBSを二度感作した時に形成されるクローン病(ヒト炎症性腸疾患)のモデル病変である全層性腸炎を高率に再現できることを示した。これによりヨーネ菌の菌体成分のみでTNBS感作マウスにおいてヒト炎症性腸疾患様病変が惹起されることを初めて明らかにした。2)20年度に開発したヨーネ菌遺伝子組換え抗原echAを使用したELISAが、実験感染牛において、現行の菌体抽出物を抗原とした市販ELISAに比べて数か月早期の診断を可能とする極めて抗体検出感度の高い検査法であることを明らかにした。3)ふん便からヨーネ菌DNAを効率よく、簡便に抽出する新たな手法を開発した。この手法を用いたリアルタイムPCRによるヨーネ菌遺伝子検査は培養検査と高い一致率を示すほか、実験感染牛における培養検査に比べて1ヶ月以上早期の診断が可能であることを明らかにした。4)ヤギ及び牛由来15株のヨーネ菌を反復配列多型分析(VNTR)で型別して、2種類のアリルプロファイルに分類した。また、単純反復配列(SSR)フラグメント解析の再現性を向上させる方法を開発した。鳥型結核菌ではVNTR型別が挿入遺伝子IS1245を用いた制限酵素断片長多型(RFLP) 型別に比べて簡便かつ識別能力が高く、鳥類・家畜・野生動物・人における鳥型結核菌の動きを追跡する有用な手段であることを明らかにした。5)ヨーネ菌のモルモット感染モデルにおいて、腸管病変部で鳥型結核菌や他の抗酸菌感染に比べて特異的に発現が増強される遺伝子Regenerating islet-derived 3 gamma(REG3G)を同定した。本遺伝子はヨーネ病発症牛の腸管病変部においても高発現していたことから、ヨーネ病との関連性が示唆された。6)17年度にインターフェロン・ガンマ(IFN-γ)産生誘導抗原として報告した遺伝子組換え抗原Map41が、実験感染モルモットや実験感染牛において、末梢血細胞のIL-10産生を強く誘導することを明らかにした。Map41によるIL-10産生誘導は、実験感染牛において、従来の本病検査法であるIFN-γ検査、培養検査、及びELISA検査に比べて早期に強く検出されることから、IL-10検査は新たなヨーネ病検査法として利用可能であることを示した。
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| カテゴリ |
診断技術
防除
山羊
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