課題名 | i.生体防御能を活用した次世代型製剤の開発 |
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課題番号 | 2009013947 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,動衛研,次世代製剤開発チーム |
協力分担関係 |
日本アルコール産業株式会社 (株)微生物化学研究所 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2009 |
摘要 | 1)20年度に作出したMycoplasma hyopneumonie(MH)P97遺伝子組換え豚丹毒菌生ワクチン株をミルクに混ぜて子豚に自由摂取させることにより、ワクチンとして豚丹毒にも豚マイコプラズマ肺炎にも有効であることを示した。また、豚丹毒菌のゲノム全塩基配列を決定してゲノム情報の解析を開始し、病原性に関与すると推測される複数の遺伝子を同定した。20年度にウイルス感染受容体であることを確認したAPNたんぱく質は豚伝染性胃腸炎(TGE)ウイルスに対する感染阻止効果を示すことを確認し、この効果に関与する部位を明らかにした。2)新たな抗菌物質として疾病防除に応用が期待される豚リゾチームの遺伝子を持つトランスジェニックカイコを作出し、繭(絹糸)に豚リゾチームが蓄積していること、食塩を含む緩衝液で抽出できること、抗菌活性を示すことを確認した。20年度に拘束ストレスをもとにして非侵襲的ストレスマーカーとして選定したIL-18とIgAは各種実験条件ストレス下(離乳・輸送・去勢・飼養条件)でも有意に変動することを明らかにした。3)家畜・家きんへの利用に適したDDSや診断法を開発するため、マイクロカプセルからのDNAの放出量の測定系を確立するとともに、サルモネラ菌抗原とこれに対する抗体を作製し、この抗体を封入した無機マイクロカプセルを作製した。病原体の病原因子や宿主の免疫応答を解析するために20年度に開発したウエストナイルウイルス競合ELISA法は、早期に感染を検出できることを確認した。また、ブルータングウイルスのVP7抗原に対するモノクローナル抗体を作出するとともに、遺伝子発現によりVP7抗原生産系を構築し、この抗体と抗原を用いて特異性の高い競合ELISA法が実施できることを確認した。 |
カテゴリ | カイコ 豚 防除 輸送 |