課題名 |
長期貯蔵可能な加工用馬鈴しょ新品種の開発促進 |
研究機関名 |
北海道立北見農業試験場
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研究分担 |
馬鈴しょ科
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研究期間 |
継H18~22 |
年度 |
2008 |
摘要 |
目的:輸入解禁による影響を抑えるため、長期貯蔵性に優れた加工用馬鈴しょの品種開発を促進する。、成果:、 (a) 体細胞育種法による長期貯蔵性に優れた品種の開発:中央農試において作出した小塊茎のうち、「トヨシロ」と同程度かまたは長い休眠期間を示した「北育10号」由来の16個体、「オホーツクチップ」由来の4個体を選抜した。これらについては次年度北見農試での第二次個体選抜試験に供試予定。圃場における選抜試験では、第二次個体選抜世代については、「オホーツクチップ」由来(変異源処理1回および2回)と「北育10号」由来の3集団135個体、系統選抜世代については「北育10号」由来の1集団9系統、生産力検定予備世代については「北育10号」由来の1集団2系統を選抜した。、 (b) 交配母本については、前年の結果を踏まえ供試品種・系統の入れ替えを行った。また、休眠調査、チップ検定の結果により、長休眠、難糖化性に優れた母本を交配に使用した。選抜試験では、第二次個体選抜世代については21組合せ249個体、系統選抜世代については9組合せ24系統、生産力検定予備世代については4組合せ5系統、生産力検定世代については1組合せ1系統を選抜した。生産力検定世代における「K03004-9」については「北系37号」を付与し、試験を継続する。また、平成17年度第二次個体選抜試験と平成18年度系統選抜試験の結果の間に相関が認められ、これまでより1年早い第二次個体選抜試験でのチップ検定による選抜が可能であることが示唆されたが、さらにこの傾向が平成18年度第二次個体選抜試験と平成19年度系統選抜試験の間においても確認され、第二次個体選抜試験段階から他の形質(病虫害抵抗性など)についてもこれまでより重視した選抜の可能性が示された。、 (c) ジャガイモシストセンチュウ抵抗性選抜:26組合せ381個体を供試し、26組合せ255個体が抵抗性として判定された。、 (d) 海外遺伝資源収集:カナダ農業農産・食料省ばれいしょ研究センターからの7系統、ミシガン州立大学作物土壌学部から3系統を導入した。カナダとのMTA締結終了後、各研究機関に分与する。なお、ミシガン州立大学とはすでに締結を終えている。また、新たにカナダの6系統とミシガン州立大学の7品種・系統について導入の了承を得た。
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カテゴリ |
病害虫
育種
遺伝資源
加工
新品種
長期保存・貯蔵
抵抗性
ばれいしょ
品種
品種開発
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