麦類奨励品種決定現地調査

課題名 麦類奨励品種決定現地調査
研究機関名 北海道立北見農業試験場
研究分担 麦類科
研究期間 継S28~
年度 2008
摘要 目的:育成系統について現地における適応性を検定し、奨励品種決定の資とする。、成果:、(a) 春まき小麦:大空町では供試系統がないため、「春よ恋」のみの供試であった。子実重は528kg/10aを確保したが、軽微な倒伏がみられた。、 北見市では供試系統がないため、「はるきらり」、「春よ恋」の供試であった。「はるきらり」は成熟期で2日遅れ、子実重、容積重は同程度であった。、(b) 秋まき小麦:清里町では、「北見82号」は「ホクシン」に比べて、成熟期が2日遅れた。収量は92%であった。成熟期が遅れること、収量が低いことから有望度は「×(打切り)」とする。「北見83号」は「ホクシン」に比べて成熟期が同等、収量は97%であった。成熟期、収量が「ホクシン」と同等であり、コムギ縞萎縮病抵抗性をもつことから、有望度は「○(有望)」とする。、 大空町では「北見82号」は「ホクシン」と比べ出穂期で3日、成熟期で3日遅れた。収量は86%、微発生での比較ではあるが、赤かび病の発生は「ホクシン」よりも軽微であった。コムギ縞萎縮病抵抗性は、未発生ほ場での試験のため判然としなかった。赤かび病抵抗性で「ホクシン」に優り、当試験地では確認できなかったが、コムギ縞萎縮病抵抗性に優れる点は評価できる。しかし、成熟期が「ホクシン」よりも遅く、収量性が劣ること、単年の成績ではあるが、コムギ縞萎縮病抵抗性を同様に有する「北見83号」と比較して、赤かび病抵抗性は同等、成熟期は2日遅く、収量性が劣る点を考慮し、評価は「×(打切り)」とする。「北見83号」は試験事故で1反復となったため、参考成績とする。「ホクシン」と比べて出穂期で1日、成熟期で1日遅れた。収量は97%、微発生での比較ではあるが、赤かび病の発生は「ホクシン」よりも軽微であった。コムギ縞萎縮病抵抗性は、未発生ほ場での試験のため判然としなかった。収量性は「ホクシン」にやや劣り、稈長が長く耐倒伏性が懸念されるが、赤かび病抵抗性に優れ、「ホクシン」に近い成熟期であることを評価、またコムギ縞萎縮病抵抗性系統であることも考慮し、評価は「△(再検討)」とする。、 網走市では「北見82号」は「ホクシン」と比べて収量が102%とやや上回ったが、容積重は並、千粒重で91%、成熟期で2日遅くなるなど、あまり優位点が認められなかった。耐穂発芽性・耐病性においても本年は発生がなく、差が見られなかった。昨年の成績(子実重83%、千粒重94%、成熟期1日遅)も鑑みて、評価は「×(打切り)」とする。「北見83号」は「ホクシン」と比べて収量が103%とやや上回ったが、容積重は並、千粒重で96%、成熟期で1日遅れとあまり優位点が認められなかった。耐穂発芽性・耐病性においても本年は発生がなく、差は見られなかったが、現地1年目であるということを考慮して、評価は「△(再検討)」とする。、 北見市1では、「北見82号」は「ホクシン」と比べて千粒重は94%、穂数は110%、収量は120%であった。稈長はやや長かったが、倒伏は同程度であった。成熟期は遅れたが、収量性を考慮して評価は「○(有望)」とする。「北見83号」は「ホクシン」と比べて千粒重は同程度であったが、穂数は107%、収量は112%であった。稈長は同程度であったが、倒伏がやや多かった。成熟期が同程度である点、および収量性を考慮して評価は「○(有望)」とする。「北海261号」は「ホクシン」と比べて穂数は95%、千粒重は同程度、穂長は112%、収量は105%であった。稈長は短く、倒伏はやや少なかった。外観品質は退色、未熟粒がやや多かったことからやや劣った。成熟期が同等で収量性と別用途の秋まき小麦であることは評価できるが、出穂後の上位葉の黄化症状について解決されることが必要。評価は「△(再検討)」とする。、 北見市2(端野)では、「北見82号」は「ホクシン」に比べて出穂期は1日早く、成熟期は2日遅れた。稈長はやや長く、穂長は同程度であった。千粒重が軽いものの穂数で優り、収量は108%であった。外観品質は並~やや優れた。コムギ縞萎縮病の発生程度が軽く、収量でも上回ったことから評価は「○(有望)」とする。「北見83号」は「ホクシン」に比べて出穂期は1日早く、成熟期では同日となった。稈長はほぼ同程度で、穂長はやや長かった。千粒重がやや軽いものの穂数で優り、収量は112%であった。外観品質は並~やや優れた。成熟期が同程度で、コムギ縞萎縮病の発生程度がやや軽く、収量でも上回ったことから評価は「○(有望)」とする。「北海261号」は「ホクシン」と比べて出穂期は5日早く、成熟期では1日遅れた。稈長は同等で、穂長は長かった。千粒重が重く、穂数は並~やや多く、収量は112%であった。外観品質はやや劣った。コムギ縞萎縮病の発生がほぼ見られず、収量でも上回ったことから評価は「○(有望)」とする。、(c) 二条大麦:網走市では、「北育41号」は熟期で標準品種並、収量性で整粒重が標準対比112%、千粒重も110%と上回った。3区中2区で倒伏が見られたが、標準品種より平均3.4cm短稈であること、及び収量性の優位を考慮して「○(やや有望)」とする。「北育42号」は熟期は標準品種より1日早く、収量性では標準対比で整粒重で103%と若干上回った。稈長は標準より平均10cm短く、倒伏も見られなかった。熟期・耐倒伏性で優ると考えられることから、「○(やや有望)」とする。、 北見市では、「北育41号」は出穂期で1日早く、成熟期では2日遅く達した。稈長がやや短く倒伏が見られたものの程度は軽かった。穂長及び穂数は同程度であった。1穂粒数でやや多いが不稔もやや多く、稔実粒数は同程度であった。子実重ではほぼ同程度であるが、粒厚が厚く千粒重が重いことから、整粒重では107%となった。外観品質は同程度であった。成熟期でやや遅れるが、耐倒伏性でやや強く、整粒重で「りょうふう」を上回り、品質も同程度であることから「○(やや有望)」とする。「北育42号」は出穂期が4日早く、成熟期でも2日早く達した。稈長が短く倒伏は見られなかった。穂長がやや短く、1穂粒数も少ないが穂数は多かった。子実重では穂数確保に優れ、千粒重が重いことにより104%となったが、粒厚分布にばらつきがあり、整粒重比では99%となった。外観品質は並からやや劣った。成熟期で2日程度早く、耐倒伏性に優れるが、整粒重が同程度であり、外観品質でやや劣ったことから、「○△(再検討)」とする
カテゴリ 萎縮病 黄化症状 小麦 抵抗性 品種

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