課題名 |
果樹の新品種育成 |
研究機関名 |
福島県農業総合センター
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研究分担 |
果樹研究所
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研究期間 |
継H18~H22 |
年度 |
2008 |
摘要 |
目的:本県の地域特性を生かし、自然と人間に優しいリンゴ、モモ、ナシ、ブドウ新品種を開発する。、成果:(1)モモの交雑・選抜による育種:(1)1次選抜としてモモ実生197個体を調査し、3個体を現地試作(再1個体)、3個体を注目(新規1個体)、12個体を注目候補、98個体を再調査、81個体(不明1個体を含む)を淘汰と評価した。(2)昨年度までの注目系統4系統(「76-12」「33-94」「84-1」「80-5」)と新たに注目とした「73-4」について特性を調査し、「76-12」「33-94」を注目解除して保存、3系統を注目とした。(3)現地試作系統3系統の特性を調査した。「モモ福島10号」は食味は良好であったが核割れが多発したため試作中止とした。「モモ福島11号」は同時期の「暁星」と比較して大果で甘味は強かったが、熟期、樹齢と果実肥大の関係、シルバーシート設置時期と着色の関係をさらに確認した上で次年度に最終判定をすることとした。「モモ福島12号」は「あかつき」より収穫期が6日遅く、収穫始は「あかつき」の収穫盛期と同期であった。(4)「モモ福島6号」は現地の要望により再試作することとした。(5)糖度の分散要因を検討した。果重で抽出された10果の糖度の分散は高糖度の系統が多く、大玉ほど糖度が高くなる傾向であった。、(2)リンゴの交雑・選抜による育種:(1)1次選抜として1期交雑、2期交雑併せてリンゴ実生17組合せ138個体について調査を行い、6個体を注目、113個体を再調査、50個体を淘汰、8個体を保存と評価した。(2)2期交雑から新たに有望系統として1系統(49-16)を選抜した。自家摘果性の獲得を狙った交雑で、1果叢当りの結実数が2果以下の割合は24.9%であった。(3)注目系統の調査結果は、継続3個体、不良2個体であり現地試作試験に移す系統は無かった。(4)現地試作系統「リンゴ福島5号」の特性を調査した。開花時期は「ふじ」と同等であった。果実は甘味系で芳香があり食味は良好、着色も下枝を除き良好であった。全般的にJM7台で大果となった。、(3)ナシの交雑・選抜による育種:(1)1次選抜として第2期交雑の23組合せ831個体中493個体の果実品質調査を行い、その結果、4個体を注目とし、405個体を継続、84個体を淘汰と判定した。(2)注目系統「22-25」(赤ナシ)を「ナシ福島4号」として現地試作開始を決定した。(3)現地試作系統「ナシ福島3号」の特性を調査した。、(4)ブドウの交雑・選抜による育種:赤系の無核品種と果肉品質の改善を目的として1組合せで交雑を行った。採種した種子は大半が胚及び胚乳が退化していた。胚培養により「安芸クイーン」×「あづましずく」1個体を継代中である。
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カテゴリ |
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