DVR(発育速度)モデルを応用した生育予測法の確立

課題名 DVR(発育速度)モデルを応用した生育予測法の確立
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 果樹研究所
研究期間 継H18~H22
年度 2008
摘要 目的:主要果樹の発育経過、果実肥大及び成熟経過、新梢生長等を調査し、気象要因との関係を解析するとともに、生育予測法を確立する。さらに、生産性を向上するための発育ステージごとの生育指標を作成する。、成果:(1)リンゴ「つがる」の発育は、平年に比較して、発芽は6日早く、開花期は開花始、満開ともに1日早かった。収穫期は収穫始が平年より3日遅く、盛りは3日早かった。果重は平年よりやや小さく、RM示度はやや高かった。硬度は平年よりやや高く、アントシアニン含量は、8月中~下旬に降雨日が連続し気温が低かった影響から平年より高かった。「ふじ」の発育は、平年に比較して、発芽は平年より7日早く、開花期は開花始、満開ともに2日早かった。収穫期は収穫始、盛りともに平年より4日遅かった。果実品質は、10月の気温が高めに推移し、成熟期のアントシアニン含量、蜜入りはともに低く推移したが、11月中旬以降気温が低下し収穫果の着色、蜜入りは平年並からやや高い結果となった。内部裂果発生率は高く、外部裂果発生率もやや高かった。、(2)モモの発育は、発芽期は平年より5~6日早まり、満開期は開花期の低温により平年より1~2日早い程度となった。「あかつき」の収穫期は平年より1日程度の前進であったが、「ゆうぞら」では収穫前の降雨が影響し、平年より4日前進した。果実の初期肥大は平年並み~やや小さめであったが、硬核期後半と収穫直前の肥大が顕著で、収穫果は大玉となった。双胚果の発生は、「あかつき」では平年より少なかったが、「ゆうぞら」では平年より多かった。硬核期開始は、「あかつき」が6月10日(満開後51日)で平年より2日早まり、硬核期の終了は6月30日頃と推定された。「あかつき」の収穫果は、平年より大きく、糖度は平年並み、着色は良好であったが、核障害の発生が多かった。「あかつき」での核障害の発生が多くなった原因として、硬核期後半の新梢の早期停止や、満開後60~70日頃と収穫前の多雨による果実肥大への影響が考えられた。「ゆうぞら」では、「あかつき」同様に平年より大きかったが、収穫前の降雨等が影響し、糖度は平年より低く、生理落果や軟質果の発生が多かった。毛茸障害発生は、「あかつき」「日川白鳳」で多く、「ちよひめ」「はつひめ」「白鳳」「川中島白桃」「暁星」で少なかった。なお、「あかつき」ではほ場により毛茸障害の発生に差がみられた。、(3)ニホンナシの発育は、平年に比較して、発芽は4日早かったものの、開花は平年並となった。収穫期は2~3日早かった。果実肥大は生育後半に急激に肥大し、収穫果は平年より大きかった。「幸水」の果実品質は、平年と比較して、RM示度は低く、硬度も低かった。「豊水」の果実品質は、RM示度は低く、硬度はやや低かった。
カテゴリ 生育予測 もも りんご

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