課題名 |
高品質な生乳生産技術の開発と胚移植の普及・実用化技術の確立 |
研究機関名 |
新潟県農業総合研究所畜産研究センター
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研究分担 |
酪農肉牛 繁殖工学
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研究期間 |
新20~22 |
年度 |
2008 |
摘要 |
本県の地域資源である稲発酵粗飼料や米ヌカ等を用いて、共役リノール酸やβ-カロテン等の機能性物質の生乳への付与技術を開発するとともに、生産現場における受胎率の高位安定化を図るため、採胚から凍結保存までの課題を明確にし、胚移植技術の普及・実用化技術の確立を図る。 ◎高品質な生乳生産技術の開発について、 生乳中機能性成分の変動要因を検討するため、県内酪農家11戸の生産生乳の調査を実施した。その結果、自給粗飼料利用農家で生乳中のα-トコフェロール濃度等が高い傾向にあった。また、給与粗飼料の影響を検討するための飼養試験では、稲発酵粗飼料を主な粗飼料とすることにより、生乳中のα-トコフェロール濃度等が増加する傾向にあることが認められた。、◎実態調査及び受胎率向上のアプローチについて、 ET技術に関し中越地域の採胚を行っている獣医師に対する聞き取り調査等で次の結果が得られた。 、・中越地域は全県の採胚頭数の12.8%、移植頭数は16%を占める。、・1頭当たりの凍結個数は7.5個と良好。、・野外採胚は凍結処理までに90~150分の時間経過がある。、 ・凍結までの処理時間の経過により着床率の低下傾向がある。、◎EGを耐凍剤に用いた場合の凍結速度の影響について、1.5M EGにおける凍結速度-0.7℃/minはランクCでは有意に生存率・脱出率は低下したものの、ランクA、B胚では生存率・脱出率ともに良好な成績が認められた。移植による着床率は56%であり、生産子牛の正常性を確認した。、これらのことから、凍結速度を-0.7℃/minに速めたダイレクト法は生体ランクA・B胚への応用性の高いことが認められた。、◎ 性判別胚のダイレクト融解法の確立について、ダイレクト融解(緩慢凍結)による切断胚の凍結・融解後の生存率は87.5%で、バイオプシー胚の緩慢凍結法によるダイレクト法は有効性が高いことがわかった。移植データを集積する必要がある。、、
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カテゴリ |
機能性
機能性成分
受胎率向上
乳牛
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