土壌由来温室効果ガス計測・抑制技術実証普及事業

課題名 土壌由来温室効果ガス計測・抑制技術実証普及事業
研究機関名 宮城県古川農業試験場
研究分担 土壌肥料部
研究期間 継H20~24
年度 2009
摘要 目的:本県農地の土壌炭素量ならびに有機質資材の連年施用に伴う土壌炭素量・窒素量の変動を把握する。このデータを活用し,土壌炭素蓄積に加えて作物生育への影響や土壌窒素の発現等土壌の生産性維持向上に配慮した有機質資材施用法の確立に資する。、成果:宮城県内の低地水田土壌の土壌炭素量は黒泥土>グライ低地土>灰色低地土>褐色低地土の順であり,大気中の二酸化炭素量削減のためには,県内の主要な土壌タイプである黒泥土やグライ低地土の炭素量の維持が重要であることが示唆された。黒泥土では次層の炭素量が多く,作土層下の管理も重要であることを示している。、 地目別に土壌炭素量を比較すると,地点間の差が大きいが樹園地や施設畑で特に高い傾向であり,堆肥の多量施用の影響が示唆された。また,牧草地では表層の炭素量が高い傾向であった。、 水田での有機物施用状況をみると,わら鋤込みが最も多く,堆肥施用がやや少ない地点数であった。一部の地点ではわら鋤込みと堆肥施用の両方が実施されていた。なお,無施用となっている地点の多くはブロックローテーションでダイズ作か復田1年めとなっており,水稲作2年めのみ堆肥を導入している地点があった。、 水田は連用開始から8年が経過しており,毎年80~100kg/10a程度の炭素が堆肥として施用されている。土壌炭素量は,無堆肥区と比較して堆肥施用区は同程度,もしくはやや高い値となり,牛ふん区で最も高い値であった。土壌窒素量も同様の結果であった。また収量構成要素については,1.9mm以上精玄米重は豚ぷん区>鶏ふん区>牛ふん区>無堆肥区>わら区の順で高かった。、 露地畑は連用開始から8年が経過しており,今年度は140~230kg/10a程度の炭素が堆肥として施用された。土壌炭素量は,無堆肥区と比較して堆肥施用区が著しく高い値となり,特にわら堆肥区が高い値であった。また土壌窒素量も同様の結果であった(図2)。収量は無堆肥区と比較して堆肥施用区が著しく低く,窒素濃度は豚ぷん区と鶏ふん区で無堆肥区よりも高い値であった。、
カテゴリ 土づくり 肥料 水田 大豆

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