課題名 | 食品廃棄物・農林水産廃棄物のカスケード利用によるゼロエミッション技術の開発 |
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研究機関名 |
秋田県農林水産技術センター総合食品研究所 |
研究分担 |
環境・食品安全 |
研究期間 | 完H19~21 |
年度 | 2009 |
摘要 | 目的:食品業界および農林水産業界から大量に排出される廃棄物バイオマスからバイオ製品や高付加価値物質を生産する資源循環型社会を目指す。また、バイオ製品を普及させることにより炭酸ガス排出を抑制し地球温暖化を防止する。具体的には、食品工場から排出されるおから、稲庭そうめんの切れ端、醤油残渣、焼酎残渣などの生ごみ、さらに農林水産廃棄物である木材廃棄物、アスパラガスなどの野菜くず、稲わら、重金属を含むファイトレメディエーションバイオマス並びに産業米を原料にして機能性物質、新規2次加工食品の製造技術の開発を行なう。また最終残渣からバイオエタノールへ変換する技術の開発を目指す。、成果、1. カドミウム含有米および稲わらからのバイオエタノール生産技術の開発、Cd米を原料にしたバイオエタノール生産技術の開発について検討を行った結果、 米に含有するCdの影響を受けずに酵母でバイオエタノールを生産できることが判明 した。、 2.稲わら等の未利用部分を効率的にバイオエタノールに変換する技術の開発、稲わらの酵素糖化液から効率よくバイオエタノールを生産する技術の開発を行った結果、非組換え酵母を固定化してモデル糖化液から一カ月にわたり安定的にエタノールを生産した。、 3.バイオエタノール一貫生産システムに関する研究開発、 エリアンサス糖化液からのバイオエタノール生産技術の開発を行った結果、キシロースから効率よくバイオエタノールを生産できる酵母を自然界から取得し、さらに新規なバイオリアクターを構築した。、 4.セルロース系バイオマス酵素糖化の高効率化をめざした新規セルラーゼの取得と大量生産技術の開発、セルラーゼ生産能を有する遺伝子組換え菌によるセルラーゼ生産とセルロースの酵素糖化さらに糖からのバイオエタノール生産を同時に行うコンソリデーティッドバイオプロセスの検討を行った、 5.秋田杉からのバイオエタノール生産技術の開発、秋田杉粉砕物の糖化条件を検討し、メイセラーゼとヘミセルラーゼを同時に作用させることによりマンノースとガラクトースの生産量が上昇することが判明した。これらの糖のエタノール変換を目的としてS. cereviseaeを用いて並行複発酵を行い59(g/L)のエタノール得た。 |
カテゴリ | アスパラガス 加工 機能性 高付加価値 |