課題名 |
県産米の高品質・良食味米生産のための栽培管理技術の確立 |
研究機関名 |
福島県農業総合センター
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研究分担 |
作物園芸部
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研究期間 |
継H18~H22 |
年度 |
2009 |
摘要 |
目的:県内平坦部における気象変動による品質の不安定化、中山間地において多品種を小ロットで栽培せざるを得ない現状を改善し、県産米の有利販売を図る。、成果:(1)高温年次に安定して高品質米を生産できる栽培技術の確立、イ NSC含量の制御技術の確立実証、穂揃期の面積当りNSC含有量は、栽植密度の低下により減少したが、登熟初期の乾物増加量は増加した。NSC含有量および乾物増加量に栽植密度と遮光処理の交互作用は認められなかった。収量に栽植密度の影響は認められなかった。、(2)中山間地産米の業務用を前提としたブレンド特性の解明、ア アミロース含量の地域別変動の検討とブレンド技術の確立、低アミロース米のブレンド比率は、一般米の食味が高い場合30%程度で、中山間地では40~50%で粘り等に改善が図られ、食味の向上が見られた。、D1-34 東北地方南部における低コスト多収生産技術の開発、(1) 多収及びタンパク質含量を高める技術の検討及び現地実証、ア 鉄コーティング直播栽培による飼料米の低コスト・多収栽培技術の開発、目標とした粗玄米重80kg/aと玄米タンパク質含量9%まで達しなかったが、幼穂形成期と減数分裂期の追肥で70kg/a程度の飼料米生産ができた。また、立毛乾燥で水分が18%以下となり、乾燥に要する経費を削減できる可能性が示唆された。現地では、移植栽培において目標とする粗玄米重80kg/aは可能であった。鉄コーティング直播栽培では目標粗玄米重に至らなかったものの、73kg/a程度の生産は可能である。、D1-39 履歴水温制御による水稲の冷害軽減技術の開発、(1)栽培指針の策定と現地実証 、ア 多収地域の現地圃場での影響評価、栽植密度は光透過率に影響を及ぼしたものの、水温には有意な影響は及ぼさなかった。また、水深も水温に有意な影響を及ぼさなかった。不稔歩合は、水深0cm処理で5cmおよび10cmより高い傾向が認められた。
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カテゴリ |
乾燥
栽培技術
直播栽培
多収栽培技術
中山間地域
低コスト
凍害
品種
良食味
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