課題名 | 本県オリジナル品種・新品種・一般品種の生育及び栽培特性調査 |
---|---|
研究機関名 |
福島県農業総合センター |
研究分担 |
果樹研究所 |
研究期間 | 継H18~H22 |
年度 | 2009 |
摘要 | 目的:本県オリジナル品種及び新品種の生育・栽培特性を把握し、栽培マニュアル作成に活かすとともに、高品質高生産のための栽培技術開発の基礎資料とする。、成果:、(1)リンゴ「緋のあづま」の特性調査、 ア 「緋のあづま」の品種特性調査、(1)「緋のあづま」の満開期は「つがる」「ふじ」に比較し2~3日遅かった。収穫期は「千秋」並みであった。食味は「千秋」に比較してやや優れていた。GAペーストによるつる割れの抑制効果は見られなかった。、 イ「緋のあづま」の栽培特性調査、(1)「緋のあづま」のM26FTVF台は果皮着色やRM示度が高く推移し、収穫果の品質も良好であった。、(2)ナシ涼豊の特性調査、(1)「涼豊」の収穫適期の指標として、着色区分2~3,地色指数4.5~5.0、生育日数160と推察された。、(3)ブドウ「あづましずく」の特性調査、 ア 「あづましずく」の品種特性調査、(1)県オリジナルブドウ品種「あづましずく」の気象要因と、糖度、酒石酸含量および着色との関係を考慮した収穫適期の把握法について検討した。その結果、糖酸比は、糖度、酒石酸、着色の成熟3要素を反映しており、気象要因との関係も明瞭であることから、糖酸比35が収穫期を予測する指標として最適であると考えられた。、(2)摘心時期と強度が「あづましずく」の新梢生育と果実品質に及ぼす影響について検討した。摘心は新梢の伸長と展葉の生育差を抑制し、葉面積、果粒重、着粒数を増加する効果をもたらすことが明らかとなった。この効果は早期、強摘心で高かったが、摘心効果を強めると糖度、着色で劣ることから、満開期弱摘心が効果の年次間差が少なく、果実品質が安定しており、「あづましずく」の最良な摘心方法と判断された。、(4)ブドウ「ふくしずく」の特性調査、 ア 「ふくしずく」の品種特性調査、(1)2008年の生育は満開は平年より5日遅れ、収穫盛期は平年並みであった。成熟日数は平年より6日短かった。果実品質は2006年からの3ヵ年の中ではベレーゾン期以降の糖度の上昇と酒石酸の減酸は早かったが、収穫期は糖度の上昇が停滞した。また裂果は8.9%でこの3ヵ年では最も多かった。これらは成熟期の連続降雨によるものと考えられた。、 イ 「ふくしずく」のジベレリン処理登録適用拡大に関する試験、(1)満開から満開後7日の期間に濃度50~100ppmでのジベレリン単用処理により裂果を抑制し1.5~2倍程度、果粒肥大を促進した。また、満開後5日までは濃度100ppmの裂果防止効果が高かった。糖度は満開期処理で高く、裂果は満開後7日以降の処理で多くなった。、(5)モモ「はつひめ」の特性調査、 ア 「はつひめ」の品種特性調査、(1)「はつひめ」の特性を調査した。収穫盛は7月6日(成熟日数83日)で「日川白鳳」より7日早かった。果重は原木は全果平均で250.0g、若木は185~250gであった。糖度は11.6~14.1%であった。収穫期、果重、糖度から5年生(初結実3年目)では着果数/幹周比で4~5程度、9年生の原木では5~6程度が適正な着果量ではないかと推察された。、 イ 「はつひめ」の栽培特性調査、(1)「はつひめ」の収穫期は、「ちよひめ」より3日遅く、「日川白鳳」より5日早かった。果実は、「ちよひめ」、や「暁星」、「日川白鳳」よりやや小さく、着色は「ちよひめ」と「日川白鳳」の中間程度であるが、糖度は「ちよひめ」や「日川白鳳」より高かった。 |
カテゴリ | 栽培技術 新品種 品種 ぶどう もも 良食味 りんご 裂果防止 |