主要農作物生育解析調査

課題名 主要農作物生育解析調査
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 作物園芸部
会津地域研究所
浜地域研究所
研究期間 継H18~H22
年度 2009
摘要 目的:毎年、同一耕種条件により水稲や畑作物などの主要農作物を栽培し、定期的な調査を行い生育状況の基礎資料を得る。、成果:、 (1)水稲の作柄解析試験、作況試験の収量は、本部(早植)が60.3kg/a(平年比97%)、普通植は59.7kg/a(平年比96%)、会津は70.2kg/a(平年比100%)、浜が63.5kg/a(平年比109%)となり、本部で平年よりやや低く、会津は平年並み、浜では高い傾向となった。この浜で高かった要因は、主として登熟歩合が高く千粒重も大きいことによるものであった。本部がやや低い要因は、早植えが登熟歩合と千粒重が低いこと、普通植ではm2当たり籾数が少ないことが要因でった。本年の特徴的な生育として、会津で幼穂形成期や出穂期が平年並~やや早いにもかかわらず、主稈葉数の展開が遅れる現象がみられた。、(2)大豆作柄解析試験、本部は、標播の出芽期が平年より遅れたが、6月下旬~7月上旬が高温多照で経過したため開花期は平年より2日早まった。晩播では、出芽期から高温多照で経過したため開花期までが平年に比べ早く進んだが、成熟期は平年に比べ遅れた。しわ粒が平年よりも多く、収量は平年を下回った。また、全体的に主茎長が長く節間も間延びし、倒伏程度が大きかった。会津地域研究所は、標播・晩播ともに徒長傾向にあり倒伏がみられた。収量は、百粒重が平年より小さかったが、一莢内粒数の増大によりm2当たり粒数を確保できたため多収となった。浜地域研究所は、8~9月が低温で経過したため生育量が平年より劣り、タチナガハが大幅に減収し、ふくいぶきが平年並からやや劣った。、(3)麦類作柄解析試験、本部は、大麦・小麦とも平年より稈長が長く、穂数が多かった。一穂粒数も多く、m2当たり粒数は増え、収量は大麦を除いて平年より多収であった。会津地域研究所は、初期生育は良好であったが、茎数は平年より少なく推移した。穂数は多かったが、登熟期の降雨が少なかったため千粒重が小さく、収量が平年より減収した。浜地域研究所は、生育期間中が概ね高温で経過したため、出穂期や成熟期が平年より7~10日早まった。収量は、小麦が平年より低収、大麦が多収であった。、(4)コンニャク作柄解析試験、「あかぎおおだま」および「みやままさり」とも2年生では生育初期の遅れが見られたが、天候が7月後半~8月上旬を除いて高温・少雨傾向で推移したため、生育と肥大が大きく促進された。乾腐病を除いては病害の発生も少なく、両品種・年生とも球茎収量は平年を大きく上回った。、(5)葉たばこ作柄解析試験、生育ステージはほぼ前年並であったが、収量はやや低下した。ウイルス病の発生が前年に比べ増加した。中葉・合葉でBタイプ、下葉ではくすみがみられたため、中葉系での品質が前年に比べ低下した。
カテゴリ 大麦 小麦 こんにゃく しわ粒 水稲 大豆 たばこ 品種

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