地球温暖化対応農業生産システム確立事業

• 研究機関名: 福島県農業総合センター
• 研究分担: 企画経営部; 作物園芸部; 果樹研究所; 浜地域研究所
• 研究期間: 新H20～
• 年度: 2009
• 摘要: 目的：地球温暖化に伴う本県での気象の変動と農業生産への影響を明らかにし、温暖化に対応できる農業生産技術を確立するとともに、農業生産からの温暖化ガス発生抑制技術を開発し、地球温暖化防止と本県農業の持続的発展に資する。、成果：、 (1)地球温暖化に伴う気象変動予測と影響評価事業、温暖化に伴う農業生産技術・対策の検討 、水稲、分げつ期の気温が水稲の出穂へ及ぼす影響、温の上昇に伴って出穂は早まる傾向が認められた。また、気温の上昇によって出穂は早まった。一方、出穂に対する気温と水温の相互作用は認められなかった。、花き 、外気温の＋2～4℃の気温勾配シミュレーションの結果、リンドウ「ふくしましおん」の開花期は2～3日前進した。しかし、生育初期の気温勾配が想定より小さかったため、開花期の変動幅はさらに大きくなる可能性がある。、 木質ペレットを燃料としたバイオマスボイラーはイチゴ栽培に適用できる。しかしながら、温度変化に対する反応性が悪く、これを改善するためには燃料消費量が増加するなどの問題もある。太陽電池を用いた自然エネルギー利用型施設におけるイチゴ栽培では、コスト面から暖房機以外の電力をまかなうことが実用的である。消費電力を少なくするための赤色LEDによる電照や、暖房用燃料削減のための空気膜二重構造は有望な技術である。アスパラガス品種「ハルキタル」、「春まちグリーン」及び「ウェルカム」について、萌芽開始時期と気温上昇との間に一定の傾向は見られなかった。一方、萌芽後の若茎の伸長量は、気温上昇に伴い増加する傾向が見られた。、果樹、温室外で生育させたモモ樹の発育予測精度は高かったが、温室内は特に晴天時の温度変動が大きく、温室内で生育させたモモ樹の発育予測精度は低かった。
• カテゴリ: アスパラガス いちご コスト 水稲 品種 もも りんどう