課題名 | 無機薬剤等の可溶化技術とそれを用いた木質材料の不燃化 |
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研究機関名 |
奈良県森林技術センター |
研究分担 |
木材利用課 |
研究期間 | 完H19~21 |
年度 | 2009 |
摘要 | ○目的:木材を不燃化させることで木材(スギ、ヒノキ等の国産造林木)の用途を飛躍的に広げることおよび、付加価値の向上を目指す。その際、不燃化のみならず、必要に応じて、耐候性や生物劣化抵抗性、寸法安定性の改善を図ることで、「不燃を超えた不燃木材-スーパー不燃木材-の創出を目指す。、○計画:不燃を達成するためには薬剤濃度を高める必要があり、その際使用する薬剤が原因となって現在市販されている不燃木材は吸湿性が著しく高い。まず、その抑制に着手した後、上述した付帯性能の付与を試みる。また、実用化を目指し、実大材での注入性、乾燥性などの評価を実施する。、○期待される成果:外国産針葉樹に比べて注入性が良好なスギ、ヒノキ材の付加価値向上と需要の飛躍的な拡大が期待できる。、○成果の受け渡し先:木材加工業等。、○得られた成果:主剤とした薬剤はホウ酸ならびにリン酸ジグアニジンで、その溶解度を高めるための助剤として、炭酸水素アンモニウムを用いることで、室温でも安定した溶解性を示す不燃薬剤を作る技術を確立した。薬液注入後に行う熱気乾燥により、助剤はアンモニア、二酸化炭素と水に分解されて、木材中から除去され、処理後には吸湿性の低い主剤しか残らず、不燃木材の課題であった「高い吸湿性」を解消するための方法を示すことができた。薬剤の噴き出しもなく、塗装性や塗膜の耐候性にも向上が見られた。、○残された問題点:特になし |
カテゴリ | 加工 乾燥 シカ 抵抗性 薬剤 |