熱処理技術による床暖房用スギ、ヒノキ無垢材の開発

課題名 熱処理技術による床暖房用スギ、ヒノキ無垢材の開発
研究機関名 高知県立森林技術センター
研究分担 資 源
利用課
研究期間 継H21~22
年度 2009
摘要 目的:スギ・ヒノキの無垢材を床暖房用の床仕上げ材として利用するために必要な、寸法安定性等の性能を確保できる熱処理技術の確立を目指します、成果:(1)人工乾燥したスギ材(厚18×幅105×長600mm)を加圧加熱蒸気処理装置により、温度110、130、140℃と時間3、6、9時間の組み合わせ条件で熱処理を行い、蒸気式乾燥装置で含水率調整後、恒温恒湿槽による寸法安定性試験を行った。湿潤条件(温度25℃、湿度90%、平衡含水率22%、約48時間)と乾燥条件(25℃、30%、6%、約48時間)を1サイクルとして2回繰り返し、その間の寸法変化等を測定した結果、処理材が無処理材より低い含水率域で推移し、特に140℃処理材ではその傾向がより明確で処理時間が長いほど含水率が低くなる傾向を示した。幅方向の寸法変化率について処理材と無処理材を比較すると、全乾法含水率と同様に処理材の方が小さい傾向を示したが、140℃処理材では処理時間の長短による変化率への影響は認められなかった。また110℃処理では材色変化が少なく心辺材の違いが目立ち、130℃、140℃処理では処理温度が高く処理時間が長いほど材色は濃くなる傾向で、心辺材の違いが目立たなくなった。(2)心辺材の材色差を少なくし、寸法安定性を保つための熱処理条件を140℃の3時間処理とし、この条件により処理した試験材(厚15×幅90×長2000mm、本実加工、自然塗装)を用いて(財)ベターリビングが作成した方法に基づき、試験体寸法1800×2700mmの電気式床暖房システムを室温20℃で約1300時間稼働した時に床仕上げ材のフローリングに発生する隙間、段差、寸法変化等を測定し、国産針葉樹でシェアの高い市販のヒノキ製床暖房用仕上げ材(ウレタン塗装)と比較した。スギ熱処理材は市販のヒノキ製床暖房用仕上げ材よりやや寸法変化が大きい結果となったが、これには、スギとヒノキの樹種の違いや仕上げ塗装の違い等を考慮に入れる必要がある。
カテゴリ 加工 乾燥

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