課題名 |
f.てん菜の省力・低コスト栽培のための品種の育成 |
課題番号 |
2010014832 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構
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研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,寒地バイオマス研究チーム
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協力分担関係 |
北海道大学
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研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2010 |
摘要 |
1)直播栽培に適した低温出芽性や初期成育に優れるてん菜品種の育成に関しては、発芽速度が早い「北海87号」と同程度以上の27系統について、温度、水分、塩(NaCl)濃度および糖(マンニトール)濃度をストレス条件として発芽率を調査した結果、これら総てのストレスを加えた環境下でも良好な発芽率を示す1系統を見いだした。2)褐斑病病害抵抗性一代雑種品種及び高糖型そう根病抵抗性てん菜品種の育成に関しては、3病害(褐斑病、黒根病、そう根病)抵抗性系統「北海100号」および「北海101号」が抵抗性に優れることを確認した。22年度は高温・多湿な気象条件により褐斑病などの病害が多発し、てん菜は大幅な減収が記録されたものの、これらの耐病性系統は良好な収量性を示した。3)黒根病抵抗性に関するDNAマーカーを利用したてん菜の効率的選抜法の開発に関しては、簡易迅速に評価でき、育種選抜に使いやすい一塩基多型(SNP)マーカーを改良した。加えて、2つの褐斑病抵抗性に関与する量的形質座位(QTL)の単離に成功し、両QTLを単独で持つ準同一遺伝子系統(NIL)を用いて遺伝効果を検証した。4病害抵抗性系統は、一代雑種の中間母本として合計15系統を増殖した。また、新規な稔性回復Rf遺伝子を分離する集団を養成し、同遺伝子座の同定に向け遺伝解析を進めるとともに、ゲノム情報活用によりSNPsを主体とした新規DNAマーカーを開発した。
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カテゴリ |
育種
直播栽培
水田
DNAマーカー
抵抗性
低コスト栽培
病害抵抗性
品種
輪作
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