c.多様かつ不斉一なデータの融合によるデータマイニング技術の開発

課題名 c.多様かつ不斉一なデータの融合によるデータマイニング技術の開発
課題番号 2010014899
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,データマイニング研究チーム
協力分担関係 東京大学
研究期間 2006-2010
年度 2010
摘要 1)画像・音声・テキスト・数値データの融合基盤の開発に関しては、日本付近の0.1度グリッドの時別の再解析データ(気象データと整合性があるように気象モデルで計算して生成した格子点気象データ)を気象データ仲介ソフトのMetBrokerに統合した。また、意味概念に基づき分散するテキストデータを自動的に統合整理する基盤および分散営農情報の効率的管理統合法の開発については、ほ場データの統合を目的として、ほ場管理システムなどが利用する語彙を調査する仕組みを作成し、情報の可視化ツールを開発した。2)ほ場から大量に収集されるリアルタイムデータを統合するための基盤の開発に関しては、インド・ハイデラバードの近郊の農業大学のほ場にIITBと共同で設置したほ場センシングの試験場のシステムを更新し、受動的にデータが取得されるデータPull型とデータを動的に送信するデータPush型の双方に対応したハイブリッド型のセンサーネットワークを構築した。3)遺伝子情報・表現型情報統合評価解析手法の開発に関しては、これまでに開発したアソシエーション解析手法を用いて、日本なしの有用形質に関与するDNAマーカーを検出した。また、ゲノム上に高密度に配置された極めて多数のSNPマーカーを用いた農業形質の遺伝的能力予測のための統計モデルを構築し、多数の変数を含む複雑なモデルについても計算時間を大幅に短縮する計算アルゴリズムを開発した。4)画像解析手法の開発に関しては、21年度にイネの玄米形を客観的に記述する手法を開発し、さらにこの手法で記述されたイネ各品種の玄米形に関与するDNAマーカーを検出するための統計手法を開発したが、22年度においてはDNAマーカーの遺伝子型からイネ各品種の玄米形を予測するための統計手法を開発し、玄米形を定める主要な成分である縦横比については、75%の予測精度を達成した。5)統合大量テキスト情報の知識化手法の開発に関しては、農業関連文書検索における入力間違いや同義表現による検索漏れを確認し、ユーザの検索入力を支援する必要性を認め、学術論文の和英タイトルから同義関係にある農業用語の自動抽出手法を開発し、961の同義語群を抽出した。6)高精度害虫飛来予測手法の開発に関しては、日本に飛来するイネウンカ類の飛来源のひとつである台湾に着目し、台湾におけるイネウンカ類の主要な飛来源が中国南部とベトナムであることを確認した。7)高度予測・判別手法の開発に関しては、複数の条件で得られた衛星からの画像データのそれぞれに同一の変換を施して、得られる値が似通った性質を持つように加工する方法を開発し、衛星データから植生量などを予測するときに複数データの統合解析による精度の向上を可能とした。
カテゴリ 害虫 加工 管理システム センシング DNAマーカー 日本なし 品種

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