課題名 | 寒冷地での夏どりネギ栽培を基幹とした高効率機械化体系の確立 |
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課題番号 | 2010015435 |
研究機関名 |
秋田県農林水産技術センター (独)農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター (独)農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター (国)山形大学 |
研究期間 | 2008-2010 |
年度 | 2010 |
摘要 | (1)本課題で設定した目標「移植時期が限られる寒冷地において収穫期を1ヶ月程度早めること」は、セル大苗を用いて在圃期間を短縮すれば可能であることを明らかし、その最適な育苗条件を選定した。また、高効率な移植システムの構築のため、各小課題間で緊密に情報交換・合同テストを行い、新たな育苗方式であるセル大苗に対応した移植機、施肥同時溝切り機、本圃での施肥方法を完成させた。(2)皮むきと太さ判別が同時に行える高効率ネギ調製機を開発した。開発機は皮むき作業能率の向上と空気使用量の節減を両立できるネギ皮むき用回転ノズルと、皮むきと同時にネギの太さを測定し、産地の出荷規格に応じた階級に自動判別できる太さ判別装置から構成され、皮むき作業能率が慣行比で最大約30%向上し、非熟練者でも熟練作業者とほぼ同程度の太さ判別精度で調製作業ができる。(3)これまでの研究の成果であるセル大苗、移植機、施肥同時溝切り機を用いて、寒冷地において収穫期を慣行より1ヶ程度前進化できることを現地実証した。開発したネギ調製機を用いて、皮むき作業の能率が最大1.3倍となることが実証された。収穫期が1ヶ月前進化されることで、4割程度の作付け面積の拡大と所得向上、調製作業の能率向上により4割程度の作付け規模の拡大と所得向上が期待できる。 |
カテゴリ | 育苗 機械化体系 出荷調整 施肥 ねぎ |