クリーンな産地維持に向けたカンキツグリーニング病の再侵入・定着阻止技術の開発

課題名 クリーンな産地維持に向けたカンキツグリーニング病の再侵入・定着阻止技術の開発
課題番号 2010015562
研究機関名 (独)農業・食品産業技術総合研究機構
(国)鹿児島大学
沖縄県農業研究センター
鹿児島県農業開発総合センター
研究期間 2009-2011
年度 2010
摘要 (1)沖縄県大宜味村の集落及び周辺に植生するゲッキツ樹9本から葉を採取しDNAを抽出し、複数のプライマーセットによるPCR及びシークエンスをおこなったところ、9本中2本からグリーニング病細菌のゲノム断片の増幅が認められた。(2)1. シークワーシャー罹病苗の硬化葉の病原細菌濃度は、異なる時期においても下位葉で高い傾向にあった。2. 罹病樹周辺の健全タンカン樹から設置後1年以上経って病原細菌が検出された。また、保毒虫寄生株やLAMP陽性の無病徴樹でも細菌濃度の変動がみられた。3. 保毒虫1個体によってカンキツ6品種とゲッキツが感染し、それらの感染率は約5?33%だった。最短の接種吸汁期間は4日間、媒介能力を獲得するまでの潜伏期間は最低6?10日間だった。4.野外の罹病樹上で発育した成虫の伝搬率と新梢の細菌濃度との関連性は認められなかった。(3)カンキツ5遺伝子について発現量を解析した結果、2遺伝子で変動が認められ、それぞれの発現量パターンや発現量の差は、病原細菌接種の有無や葉齢により異なった。 また、病原細菌で発見された4つのSSRについて、南西諸島の菌株を調べたところ地域性が見られた。台湾の菌株については1本の罹病樹から複数の繰り返し配列を検出した。PCR産物が得られない領域については、次世代シークエンサーによる解析でゲノムの欠損による可能性が高いことを確認した。(4)樹高4mのポンカン及びタンカンへの、ダントツの樹幹散布及び樹冠下灌注では、土壌処理以外も検討が必要だと思われた。タンカン大木の主幹部を付傷後にアドマイヤー樹幹塗布した処理では、主枝先端部枝葉まで有効成分が浸透移行し、その濃度は葉では地上から離れた部位で、枝葉では枝より葉で高い傾向にあった。樹高2mのタンカンでは、主幹部を付傷後に3種ネオニコチノイド剤を塗布したところ、スタークル>ダントツ=アドマイヤーの順に防除効果が高かった。(5)DNA抽出法では、Plant mini kitが最も効率的だった。検出法の感度はPCR-ICANとqPCRが高かった。人工接種した無病徴罹病株の検定では、qPCRが感染初期の無病徴葉で検出率が多かった。次に、罹病タンカンにおいては、検出法の効率は、定量PCR>PCR、LAMPの順に、採取部位においては、無病徴>病徴様症状、当年枝>前年枝の葉、の順に高かった。さらに、樹高約6mの罹病カンキツ樹での検出では、樹冠上部の葉の検出率が最高で、根やひこばえでも高かった。なお、ミカンキジラミ保毒虫は感染樹近辺に分布する傾向が確認されている。
カテゴリ くり たんかん 土壌処理 品種 防除 ぽんかん その他のかんきつ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる