地域遺伝資源「食用ギク」における系統識別技術と優良系統の開発

課題名 地域遺伝資源「食用ギク」における系統識別技術と優良系統の開発
課題番号 2010015571
研究機関名 (国)山形大学
新潟県農業総合研究所園芸研究センター
山形県(農業総合研究センター)
(社)農林水産先端技術産業振興センター(農林水産先端技術研究所)
研究期間 2009-2011
年度 2010
摘要 (1)山形大学、山形県園芸試験場、新潟県園芸研究センターの保有する系統および新規収集系統について、共通する調査項目を定めて調査を行うと同時に、画像データを収集した。遺伝資源の収集については、山形県および新潟県内他から合わせて約50系統を収集した。しかし、22年度の形質調査において、天候不順により一部形質調査ができなかった系統があった。得られたデータをもとに、食用ギク遺伝資源データベースを作成した。(2)山形・新潟コレクションのうちSSR分析に供する約60系統について、フローサイトメトリにより葉細胞の核DNA量を測定し、形質と核DNA量との関連性を示した。また、16プライマーを用いて計64の系統についてSSR分析を行ったところ、再現性のあるアリルが176個検出された。そのうち明瞭なピークを示した147個をSSRマーカーとして用いて供試系統の遺伝子型を表記したところ、全ての系統は異なる遺伝子型を示したことから、SSRマーカーによる識別が可能であると考えられた。(3)食用ギクのゲノムDNAより単離した500クローンを解析した結果、トランスポゾン配列を含むと考えられるクローンが22個とれた。このうちの9クローンについて全長を解読し、1つの配列を基にプライマーセットを作成した結果、一部の食用ギク系統間にDNA多型バンドが検出できた。一方、収集した食用ギク遺伝資源のうち、SSRマーカーでは同一の遺伝子型を示した系統について、既知のTRIM型レトロトランスポゾン配列とランダムプライマーを用いたDNA多型解析を行った結果、一部の系統間にDNA多型バンドが検出できた。
カテゴリ 遺伝資源 データベース

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