課題名 | 目指せ発病ゼロ!ウイロイドによって引き起こされるキクわい化病の防除体系の確立 |
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課題番号 | 2010015578 |
研究機関名 |
愛知県 (国)京都大学 (独)種苗管理センター イシグロ農材(株) (有)精興園 |
研究期間 | 2010-2012 |
年度 | 2010 |
摘要 | (1)栽培ギクでは2月末までに151品種(輪ギク30品種、スプレーギク59品種、小ギク44品種、ポットマム等18品種)を収集し、そのうちの38%の品種が保毒している可能性が高いことを明らかにした。(2)CSVdフリー株およびCSVd保毒株を用いた交雑により、500以上の実生個体が育成できる見込みである。次年度にかけ、実生個体のCSVd検定およびフリー株への接ぎ木により種子伝染の確認を行う。 (3)発病株を抜き取ることによる被害軽減効果を測定するため、4品種を供し、3年計画の1年目の試験を予定どおり遂行し、2年目の準備を完了した。薬液滲出装置付き鋏の実用性の検証については明確な結果が得られず次年度の追試が必要であった。発病株を土壌に鋤込んだ後にキクを植え付けた場合の土壌伝染の可能性が示唆された。(4)抵抗性個体においてはCSVd濃度が経時的に減少し、最終的には検出不可能となることを明らかにした。超微小茎頂分裂組織培養後の葉原基のCSVdについてもいったんは感染するものの、新しく展開する葉では消失することを認め、超微小茎頂分裂組織を用いた評価法により強抵抗性の品種が見出された。また、次年度から始まる「抵抗性素材の開発」に備え、強抵抗性品種、罹病性品種を用いた交配を行った。 |
カテゴリ | きく 接ぎ木 抵抗性 抵抗性品種 評価法 品種 防除 |