林業被害軽減のためのニホンジカ個体数管理技術の開発

課題名 林業被害軽減のためのニホンジカ個体数管理技術の開発
課題番号 2010015606
研究機関名 (独)森林総合研究所
静岡県農林技術研究所森林・林業研究センター
長野県
熊本県
(国)信州大学
(国)岐阜大学
(国)九州大学
研究期間 2010-2013
年度 2010
摘要 (1)熊本県と宮崎県を対象としてシカ生息密度情報のデータベースを構築した。熊本県について2009(H21)年度ニホンジカ生息密度分布マップを作成した。(2)小課題1では、誘引餌の誘因効果だけではなく経済性についても明示し、本課題全体の目標を達成した。小課題2では、シカの誘引に有効な音声パターンとして交尾期におけるオスの咆哮声の特性を音声学的に解析し、小課題3では、シカ高密度地域に生息密度操作実験区を設定し捕獲のための給餌試験を開始し、可搬性の高い捕獲機を試作した。(3)小課題1では、スギ苗を実験的に植栽し食害過程とシカの出現頻度を詳細に記録するなど従来の方法を大きく超えるきわめて新規性の高い研究方法によりシカの出現頻度に応じてスギの食害率が高くなることを示した。小課題2では、これまで未解決とされたシカに対する捕獲ストレスを生化学的手法により定量化を図り、きわめて新規性の高い研究方法によりコルチゾールなどシカに対する捕獲ストレスに応じて敏感に反応するストレスマーカーを確立した。これらのことより、当年度の研究目標を達成した。
カテゴリ 管理技術 シカ データベース

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