イネ-ムギ-ダイズ不耕起栽培体系と情報管理技術の融合による省力・低コスト・高収益型営農システムの構築と実証

課題名 イネ-ムギ-ダイズ不耕起栽培体系と情報管理技術の融合による省力・低コスト・高収益型営農システムの構築と実証
課題番号 2009012874
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
兵庫県立農林水産技術総合センター
研究期間 2007-2009
年度 2009
摘要 ディスク駆動式不耕起播種機の播種作業にかかわる土壌水分要因の解明に取り組んだところ、不耕起土壌は土壌水分が高位に安定する特徴を持つことが明らかになった。したがって、麦類不耕起栽培では(1)地下水位が低い圃場の作土を耕起してあらかじめ粗孔隙を設ける、(2)不耕起播種機で作業できるようにパッカー等で踏圧する、という手順で、播種前に圃場整備することを提言した。 GISを活用した不耕起輪作体系の実証では、H県K市のY営農が管理する地域の地質図や土壌図をもとに実証圃場の収量性を解析したところ、圃場条件と各作目の収量に高い相関関係がみられた。地理情報をもとに不耕起栽培作付体系に適する圃場を選定することで、安定した収量が得られることを明らかにした。 集団営農管理システムの実証においては、Y営農では、「作業計画・管理支援システム」を営農管理の中核に位置づけ、専任オペレータによる運用に取り組むことで、業務の効率化、円滑化が図られるようになった。一方、「作業計画・管理支援システム」は地図に示される圃場を特定して各種情報を管理することから、JAの請負作業や広域に活動するコントラクターの業務管理に有効活用できると思われた。 導入技術の実証と経営評価では、Y営農においてイネ-ムギ-ダイズ不耕起輪作体系を導入して経営評価を行った。水稲では、労働時間が3.5hr/10aで慣行(38.3 hr/10a)を大きく下回った。費用合計は10a当たり60.2千円と慣行の62.2%を削減、60kg当たりの費用合計は56.1%を削減した。 大麦では、労働時間が3.7 hr/10a(40%削減)、費用合計が45.0千円/10aであった。大豆では、労働時間が5.3 hr/10a(40%削減)であったが、収量が低いと60kg当たりの費用合計が慣行栽培を上回る恐れがあった。それぞれの作目で不耕起栽培導入によるコスト低減効果がみられたが、作物の収量・品質を確保するために一定の費用が必要であること、収量性を高めるには圃場配置の適正化が必要であることを明らかにした。
カテゴリ 管理技術 管理システム 経営管理 コントラクター 大豆 低コスト 播種 不耕起栽培 輪作体系

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