琉球在来豚アグーの近交退化の緩和および増殖手法の確立

課題名 琉球在来豚アグーの近交退化の緩和および増殖手法の確立
課題番号 2009014071
研究機関名 沖縄県
琉球大学
(独)農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間 2005-2009
年度 2009
摘要 (1)近交を抑制するための育種計画を構築するため、逐次型最小血縁交配法を考案し、近交度を抑制し特性を維持・選抜するための様々な選抜法に利用できることを明らかにした。また、アグーとアグー以外のブタ(他品種)との識別技術を開発するため、アグー集団において多型性に富むマイクロサテライトマーカーを用いた結果、アグーと他品種とを高精度に識別できることを明らかにした。さらに、アグーのミトコンドリアDNAの母系解析を行った結果、85.6%は東洋系に由来することを明らかにした。また、フィールドのアグー集団に対してアグーの外貌形質についてクラスター分析を行い、外貌形質と分子遺伝学的分集団の間の相関関係が低いことを明らかにした。さらに、外貌形質の主成分分析を行ってアグーに特徴的な外貌形質を明らかにするとともに、主成分分析結果を用いた選抜が可能であることを明らかにした。(2)近交退化の影響で繁殖能力が顕著に低下している琉球在来豚アグーにおいて、効率的な増殖法を確立することは急務の課題である。本研究では、アグー射出凍結精子の作成し凍結精子による産子を得ることに成功した。また、深部膣内電気抵抗(VER)値の変動パターンを基にした人工授精を行うことで従来法に比べて受胎率を約2倍に増加させた。さらには、精液の少容量化が可能な人工授精法により、一回の射出精液で。従来の約5倍の10頭の雌に交配出来る技術を確立した。それぞれの繁殖技術を総合的に活用することでアグーの増殖効率を著しく向上させることに成功した。
カテゴリ 育種 繁殖性改善 品種 豚

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