課題名 | 青果物のスーパー・パーシャルシール鮮度保持包装技術の開発 |
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課題番号 | 2009014090 |
研究機関名 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 高知県(農業技術センター) 茨木精機(株) |
研究期間 | 2007-2009 |
年度 | 2009 |
摘要 | (1)レーザー尖孔装置により最小0.05mmの細孔を再現よく開けることが可能となり、これを包装機に組み込んだ包装装置を開発した。その結果、ガス透過性が従来のPS包装の15倍以上、ガス透過精度が20%以上に高まることを明らかにした。また、シール条件についてはCFD(数値流体力学)によりシール温度など最適条件を明らかにした。さらにニラ貯蔵中の袋内水滴付着による微細孔部の水封状態を明らかにし、SPS包装の実用性を高めた。(2)東アジアへの輸出シミュレーションにより、SPS包装品は、現地到着時の品質が航空便による現行品と同等もしくは高いこと、ネットメロン、高糖度トマトでは保管後の果実の軟化抑制効果が高いことを明らかにした。また、遺伝子発現による鮮度評価法を開発し、SPS包装したニラにおける鮮度のマーカーとなる遺伝子の経時的な変化を明らかにした。(3)7月、8月に香港への輸出試験を実施し、葉菜類(小ネギ、青ネギ、ニラ)、果菜類(ネットメロン、高糖度トマト)の船便によるSPS包装品、およびミョウガのパーシャルシール包装品は、いずれも到着時の品質が航空便による現行出荷品と同等もしくは高く、さらに、メロン、トマトでは保管後の品質保持効果も高いことが明らかになり、輸送コストが大幅に低減される船便に対応した鮮度保持包装技術を実証できた。 |
カテゴリ | コスト 出荷調整 トマト にら ねぎ 評価法 品質保持 みょうが メロン 輸出 輸送 |