課題名 | 低棟ハウスと全面水耕ベッドによる葉菜の超低コスト・高収益施設 |
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課題番号 | 2009014112 |
研究機関名 |
広島県 高知大学 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 昭和産業(株) 九州大学 |
研究期間 | 2007-2009 |
年度 | 2009 |
摘要 | (1)低棟ハウスは、環境計測とシミュレーション、ネギの生育結果から、片屋根型で棟高(H)1.8mに決定した。棟間隔は、シミュレーションから、0.5Hから1.0Hが適切であることを明らかにした。深さ約80cmの半地下の作業ピットは、底面と壁面の骨材に鋼材を、パネル材に耐水性コンパネを用いて施工し、土圧に対する強度を確保できることを確認した。新たな水耕栽培施設の施設費は、現状に比べて目標以上の47%の削減を達成した。なお、10aあたりの所得は、増収と施設費削減により、80万円から240万円に向上すると見積もっている。(2)低棟ハウスに適した防除方式の開発では、ハウス内に設置したレールを懸架走行する移動式ブームノズルによる散布方式を開発した。培養液中の植物残渣回収器具の開発では、収穫時に栽培ベッドの片端で引き寄せる回収器具を開発した。地中蓄放熱利用による培養液管理技術の開発では、地温不易層内に培養液を循環させる培養液温度管理システムを開発した。(3)デジタルヒューマンによるシミュレーションから、作業高さを決定した。また、作業台に収穫物をストックする部分を設けて作業動線を短くすることで、エネルギー消費量のシミュレーション値が小さくなることを明らかにした。水路を用いて運搬する作業システムを開発し、動作解析から頭や手の移動距離、体幹の捻りや前傾角度、作業時間や作業姿勢を現地評価することで、軽労化・効率化を確認した。 |
カテゴリ | 温度管理 管理技術 軽労化 水耕栽培 ストック 低コスト ねぎ 防除 |