低コスト栽培・高効率発酵によるライスエタノールシステムの確立

課題名 低コスト栽培・高効率発酵によるライスエタノールシステムの確立
課題番号 2009014115
研究機関名 筑波大学
新潟県佐渡市
(独)農業・食品産業技術総合研究機構
(株)イズミフードマシナリ
研究期間 2007-2009
年度 2009
摘要 (1)播種技術開発及び肥培管理技術開発の連携の結果、投入エネルギーを減らしつつ収量を確保するエタノール原料米の省力栽培技術を構築した。具体的には、酸素発生剤粉衣種子を高能率で均一に散布する多孔ホース播種技術、投入エネルギーを最小にできる肥培管理技術体系を明らかにした。(2)ベンチスケール機での検討を経て、モミの糊化、液化、糖化、発酵、粗蒸留といったモミの全粒発酵法に必要とされる各工程を1台で実行することが可能なリアクタ(容量350L)を開発した。これにより、コメからのエタノール生産に要する設備投資費を大きく削減することが可能となった。また、コスト面での課題はあるが風力/太陽光を補助的なエネルギー源として利用可能であることが明らかとなった。(3)ベンチスケールリアクタを用いてモミと水の混合比、各工程(糊化・液化・糖化・発酵)の温度・pH・時間、酵素・酵母の添加量などの最適化を行い、高いエタノール生成率を得る全粒発酵のベンチスケール法を確立した。さらに実証用リアクタを用いて、ベンチスケール法による全粒発酵エタノール生成の実証を佐渡市の試験圃場を巡回しながら行い、移動・野外利用を前提とするモミの全粒発酵パイロットスケール法を確立した。(4)多機能小型リアクタの通年利用確立を目指して、食品加工残渣であるナガモから熱水抽出法により機能性多糖類の抽出技術を確立するとともに、抽出液の抗酸化機能を定量化した。また全粒発酵によるエタノール生産副生物である発酵残渣の再資源化をペレット成型技術により行い、土壌改良剤や脱臭剤としての用途を示した。また発酵残渣は水田への直接施用も可能であることを明らかにした。
カテゴリ 加工 機能性 コスト 栽培技術 水田 低コスト栽培 土壌改良 播種 肥培管理

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