課題名 | 新規市場を創造する高リコペントマト安定生産供給システムの開発 |
---|---|
課題番号 | 2009014124 |
研究機関名 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 埼玉県(農林総合研究センター) 東海学園大学 カゴメ(株) |
研究期間 | 2007-2009 |
年度 | 2009 |
摘要 | (1)可視・近赤外分光法を用いる非破壊計測で、トマト果実のリコペン含有量が測定範囲7~18mg/100gで、誤差20%以内で精度良く測定できる方法を開発した。油を添加して加熱する調理法はリコペンの吸収性を高めるのに極めて効果的であることを明らかにした。また加熱するとトマトの組織が柔らかくなり濃縮されリコペンを多く摂取できることを明らかにした。(2)施設栽培用の高リコペン品種として「NDM-79」、「ボンジョールノ」が適していることを示した。心止まり性品種で晩秋までに果実を肥大させ低温管理により収穫期間を延ばす冬季栽培技術、春から夏にかけて果房被覆により強光を抑える着色不良対策、20℃保存によりリコペン蓄積促進を行う収穫後技術を開発した。(3)花房当りの着果数制御、低夜間湿度管理をすることで輪状裂果を防止し、大規模施設栽培で35t/10a/年を達成する高リコペントマト生産技術を開発した。心止まり品種の収穫期拡大を可能にする系統を作成した。調理用レシピの普及で消費が拡大する可能性を示した。消費拡大推進のため、独自の加熱調理適性をアピールしやすい「焼きもの」「炒めもの」のメニュー提案が重要な販売方策となることを明らかにした。 |
カテゴリ | 栽培技術 施設栽培 消費拡大 トマト 品種 |