小ギクの一斉機械収穫・調整システムの開発

課題名 小ギクの一斉機械収穫・調整システムの開発
課題番号 2009014152
研究機関名 奈良県
沖縄県(農業研究センター)
香川県(産業技術センター)
兵庫県(農林水産技術総合センター)
(独)農業・食品産業技術総合研究機構(近畿中国四国農業研究センター)
みのる産業(株)
研究期間 2008-2010
年度 2009
摘要 (1)一斉機械収穫に適した品種・系統の選定については、これまでに選定した候補品種・系統の栽培試験によって、開花斉一性と機械収穫に適した茎強度を有する品種・系統を電照冬春作型と季咲き夏秋作型の各々について選定した。開花斉一化のための栽培技術開発では、親株台刈り処理、苗(穂)冷蔵、摘心時期と整枝本数、株間などの栽植様式、生育期の植物生育調節剤および下位葉除去処理、7~8月開花作型での電照処理など開花斉一性を高められる個別の要素技術についての検証をほぼ完了した。次年度は、各処理の具体的方法と適用作型を整理したマニュアル化を図るとともに、品種・選抜系統による開花斉一化に限界のある季咲き夏秋作型を中心に両小課題の組み合わせ効果を確認する。(2)フラワーネットの事前除去に伴うキクの倒伏への対応を最大の焦点とし、収穫機開発、栽培法開発の両面からアプローチした。小型収穫機の改良では、フラワーネット巻き取り装置を付加することにより、倒伏しやすいキクに対しても機械収穫が対応可能とした。さらに、実用性を高めるため搬送部を2段ベルトとし、数次の改良によって葉の損傷を最小化し、排出される茎の切り口を揃えた。機械収穫体系の評価では、収穫機+搬出台車による圃場作業時間を計測し、倒伏しないキクに対しては、目標値である1本当たり約1秒、10aの収穫作業時間を15.5人・時まで削減可能であることを明らかにした。さらに、より高い作業能率が期待できる機械収穫方式に対応するため、耐倒伏性向上のための栽培方法を検討し、キクの倒伏しやすさを一般化して評価できる指標を明らかにするとともに、耐倒伏性向上に有利な栽培条件を見出した。(3)開花程度選別機の開発においては、重量選花機との接続を考慮した装置開発を実施した。まず、産地で普及している重量選別機の仕様を調査し、それを踏まえ、切り花の選別速度および重量選別機への受け渡し方法を検証した。さらに、これらを統合した試作2号機を用いて、赤、白、黄の花色の切り花を用いた実証試験を実施し、ほぼ実用に耐えうるレベルの選別性能が得られた。未開花茎の商品化技術の開発においては、前年度に開発した組成の開花処理液を用いて、開花室の気温および光条件を、7~12月開花作型で検証し、各作型におけるつぼみ切り花の開花室の環境条件に関するデータを得た。さらに3月開花作型で検証中である。
カテゴリ きく 栽培技術 栽培条件 収穫機 収穫機開発 春作 光条件 品種

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