飼料用米等国産飼料を活用した発酵TMRの安定調製給与技術と広域流通システムの確立

課題名 飼料用米等国産飼料を活用した発酵TMRの安定調製給与技術と広域流通システムの確立
課題番号 2011017528
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,畜草研,家畜飼養技術
協力分担関係 有限会社錦江ファーム
三井造船株式会社
JA全農
新潟県農業総合研究所・畜産研究センター
株式会社藤原製作所
広島県立総合技術研究所・畜産技術センター
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 TMR(混合飼料)センター向けの発酵TMR調製技術に関しては、a)粕類(トウフ粕、でんぷん粕、ジュース粕、カンショ茎葉、砂糖製造残さ、廃棄めん、焼酎粕等)の九州地域における発生状況調査と成分分析を行い、これら粕類は九州地域での発生量が多く、発酵TMR原料として有用であるが、現状では産廃としての処理割合が高かった。b)サイレージ等から分離した633株の乳酸菌から15、10℃に設定した段階的選抜試験により低温増殖性の高い菌株を得、16SrDNA配列解析によりL. plantarum subsp. plantarum及びL. curvatus、L. sakei subsp. carnosus、W. hellenica、Leuconostoc mesenteroides subsp. dextranicumと同定した。 安全性を確保した広域国産飼料流通技術に関しては、イネWCSの生産履歴管理に必要な情報項目を明らかにするとともに、ハンディターミナル・入力補助シート・ラベルプリンターから構成される生産履歴管理システムを試作し、その適応性を現地で検証した。また、サイレージやTMRの水分含量を推定精度±4.6%で測定できる簡易水分計を開発し、市販化に向けた仕様を決定した。 飼料用米の乳肉牛への給与に関しては、a)籾米の消化性向上のための加工技術について、ダブルプレスのテーパー角度を緩やかに変えた破砕スクリューを試作し、破砕能率を約20%(2,058kg/h→2,490kg/h)向上させた。b)破砕籾米を水分含量30%まで加水し乳酸菌Lactobacillus pluntarumを添加して2ヵ月間貯蔵することで、pH4前後の良質サイレージに調製できることを明らかにした。c)泌乳中期~後期牛向け発酵TMRにおいて、粗挽きした飼料用玄米を圧ぺんトウモロコシの全量代替として乾物当たり25%混合した場合、圧ペントウモロコシ混合TMRと比較して乾物摂取量は増加傾向を示し、乳生産性は同等であることを明らかにした。d)黒毛和種去勢肥育牛の肥育中後期向け慣行飼料の6割を、粗挽き飼料用玄米とカンショ焼酎粕濃縮液をそれぞれ乾物当たりで23、25%混合した発酵TMRに代替しても、飼料摂取量、増体量、枝肉成績について慣行飼料との間に差は認められず、発酵TMRで代替した飼料を給与した牛で胸最長筋中のαトコフェロール含量が増加することを明らかにした。
カテゴリ 加工 かんしょ 管理システム 市販化 飼料用米 飼料用作物 とうもろこし 肉牛 発生要因分析

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