課題名 | 寒冷積雪地帯での土地資源と自給飼料を活用した肉用牛飼養技術の開発 |
---|---|
課題番号 | 2011017531 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,畜産飼料作 |
協力分担関係 |
岩手県農業研究センター畜産研究所 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2011 |
摘要 | 放牧後の代償性成長を活用した放牧肥育に関しては、a)赤身牛肉生産について、放牧終了後の舎飼い肥育において起こる代償性発育の開始時期を8週間程度遅延させても、肥育終了時の体重や枝肉成績に影響は認められず、より効果的な増体が可能であることを示した。b)赤身肉フレーバー評価法の確立について、水分を多く含む赤身肉では揮発性成分を抽出するファイバーに結露が生じ定量的サンプリングの障害となりうるが、80℃のオーブン内で抽出することで結露を防ぎ、牛肉の揮発性成分が定量的に回収できることを明らかにした。c)確立した手法を用いることで牛肉の香り成分であるδ-テトラデカラクトンは脂肪量に比例して増加し、γ-ノナラクトンは脂質過酸化の程度に比例して増加することを明らかにした。また、牛脂肪中のラクトン類の揮発性は貯蔵により高まることを明らかにした。 寒冷地積雪地域の多様な自給飼料資源を活用した黒毛和種生産技術に関しては、寒冷地積雪地域での冬季屋外飼養について、厳冬期に終日屋外飼育された牛はコルチゾールなどのホルモン分泌量を変化させて血糖値を維持しえることを示した。 |
カテゴリ | 香り成分 高付加価値 肉牛 評価法 |