課題名 | 飼料用稲や牧草等の多様な自給飼料資源を活用した高品質牛肉生産技術の開発 |
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課題番号 | 2011017533 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,畜産草地・鳥獣害 |
協力分担関係 |
(株)東部コントラクター 薮内農場 鳥取県農林総合研究所農業試験場 岡山県農林水産総合センター農業研究所 (有)TMR鳥取 広島県立総合技術研究所畜産技術センター (独)家畜改良センター鳥取牧場 兵庫県北淡路農業改良普及センター 兵庫県洲本家畜保健衛生所 山口県農林総合技術センター畜産技術部 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2011 |
摘要 | 飼料用イネや多様な自給飼料資源を活用した黒毛和種生産技術に関しては、a)「たちすずか」の牧場調製型収穫システムについて、長稈の飼料用イネに対応可能なフレール型収穫機をベースに、刈取り部にトウモロコシ兼用型ヘッダを取り付けて、長稈品種対応3号機を作製した。本機の能力は、草丈165cm、収量6.2t/10aの「たちすずか」の収穫において、直線部分での平均収穫速度が0.73 m/秒、最大乾物処理量が1.96 kg/秒であった。b)中国地域での放牧期間延長を可能とするため、晩秋期以降のススキ優占野草地に補助飼料無給与で8週間放牧した繁殖雌牛の血液性状は、尿素態窒素、血糖、総コレステロールはほぼ適正範囲にあったことを明らかにした。なお、入牧時の植生は、ススキ(平均被度71.0%)のほか、随伴種としてジュズスゲ(11.6%)、チガヤ(8.8%)、ネザサ(4.2%)、キンミズヒキ(3.6%)、ノアザミ(3.2%)、ヨモギ(3.0%)など計35種が混在する野草植生であった。また、ルーメンフィル(腰角前のくぼみのスコア)から飼料摂取量は十分と判断された。さらに、平成22年度、23年度の冬季放牧試験から血中ミネラルの不足やルーメン発酵、肝機能にも問題は認められなかった。c)中国地域における肉用牛生産システムへの放牧導入の環境影響評価について、放牧導入農家は舎飼い農家より温室効果ガス排出量が17~21%、エネルギー消費が17~37%低いことを示した。 |
カテゴリ | 高付加価値 収穫機 飼料用作物 とうもろこし 肉牛 繁殖性改善 品種 よもぎ |