課題名 | 高生産性と低環境負荷を両立させる施設野菜生産技術の体系化 |
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課題番号 | 2011017540 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,野茶研,野菜生産技術 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,野茶研,野菜生産技術 |
協力分担関係 |
有光工業株式会社 イオンアグリ創造株式会社 イシグロ農材株式会社 大塚アグリテクノ株式会社 カネコ種苗株式会社 株式会社サンホープ 株式会社大仙 埼玉県農林総合研究センター 三洋電機販売株式会社 シーケーディ株式会社 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2011 |
摘要 | 環境制御・生育制御技術の統合・高度化については、a)トマトにおいて夏季高温期の根域冷却により、吸肥力の増加を認め、収量も増加傾向にあった。b)キュウリでは日本品種に比べて欧州から導入したベイトアルファ型と温室型の収量性が優れることを認めた。c)キュウリで乾物収量が多い試験区は、果実への乾物分配率及び総乾物生産がともに多いことを明らかにし、特に、乾物分配を促進する環境制御が重要であることを明らかにした。 自動作業システムの開発及び総合情報利用システムの構築については、以下の要素技術を開発した。a)収穫装置と搬送装置による追従走行・収穫・収容動作が可能なプログラムを試作し、その性能を確認した。b)着果処理装置及び収穫装置について、三重県農業研究所内の植物工場で実証実験を行い、現地でも利用できることを確認した。 太陽光利用型植物工場については、a)関連企業とのコンソーシアムにより、養液栽培に適するトマト品種の選定試験、及び半閉鎖型管理実現のための環境制御技術の開発に着手した。b)UECS(統合環境制御システム)を導入した太陽光利用型植物工場におけるキュウリの夏季短期養液栽培において、同時期の土耕栽培の約2.5倍である12.5t/10aの収量を達成した。収量構成要素の解析により、多収生産には光利用効率及び果実数を高める整枝法や品種が有効であることを明らかにした。c)植物工場の細霧・夜冷区で栽培したトマトでは着果率が向上して果数が多く、第1~3段の果実重も増加し、裂果の発生率は減少した。 このほか、ウォーターカーテンからの放熱を利用することにより、ヒートポンプの放熱量が減少し、消費電力量は空気熱源ヒートポンプの約半分に削減できた。 |
カテゴリ | 環境制御 きゅうり 施設園芸 トマト ヒートポンプ 品種 養液栽培 |