課題名 | 高商品性ブドウ・カキ品種の育成と省力生産技術の開発 |
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課題番号 | 2011017549 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,ブドウ・カキ |
協力分担関係 |
京都大学 近畿大学 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2011 |
摘要 | 結実性・日持ち性が良い良食味完全甘ガキ品種の育成では、a)平成20年度より開始された第7回系統適応性検定試験に供試された4系統について、果実特性や樹性の調査を継続した。b)交雑実生806個体の果実特性等を調査し、658個体を淘汰、148個体を継続調査とした。完全甘ガキ同士の交雑からは1,134粒、非完全甘ガキを用いた交雑からは延べ2,025粒の種子を獲得した。c)定量PCR解析によって、保存系統として維持していた非完全甘ガキ系統から非完全甘ガキ性遺伝子を1つだけ有すると推定される10系統を選抜した。 カキわい性台木の選抜については、a)「S22」台及び「SH11」台の「富有」は、同年生共台に比較して樹高が両系統とも26%、樹冠容積は「S22」で28%、「SH11」で57%低下し、わい化効果を明らかにできた。b)慣行栽培したわい性台(「No.3」、「SH11」、「S22」)の「富有」は、共台に比べて摘らいで30~40%、摘果及び収穫で40~50%、作業時間を短縮できることを明らかにした。 ブドウの系統評価及び新たな交雑種子の獲得、交雑実生の特性調査に関しては、a)23組合せの交配を行い、4,186粒の交雑種子を獲得した。交雑実生1,816個体を選抜圃場で育成した。24個体を注目として選抜し、282個体を淘汰、1,510個体は継続調査とした。b)ブドウのDNAマーカーの開発として、四倍体欧米雑種品種の着色遺伝子座に存在するMYBハプロタイプの構成と果皮色の関連を明らかにした。さらに、着色機能のあるMYBハプロタイプの数が多いほどアントシアニン含有量が高くなることを明らかにした。 |
カテゴリ | かき 台木 茶 DNAマーカー 品種 ぶどう 良食味 わい化 |