果樹におけるDNAマーカー育種のための高度基盤技術の開発

課題名 果樹におけるDNAマーカー育種のための高度基盤技術の開発
課題番号 2011017554
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,品種育成・病害虫
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,カンキツ
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 DNA マーカーを用いてニホンナシやカンキツの高精度遺伝子地図を構築と、それらを活用し、結実性、果実形質、病害抵抗性などと関連するDNAマーカーとその利用技術の開発では、a)ニホンナシマーカー、合計195種類について、ニホンナシ96品種を用いて遺伝子型を決定し、これまでのマーカーを加えて合計785マーカー/ニホンナシ96品種のデータセットを得たことにより、DNAマーカー育種に利用可能なマーカーセットを作成した。b)1チューブ多重ポストラベル法を開発した。本法は、特異性の高いタグ配列をDNAマーカーに付加し、蛍光色素標識した同じタグプライマーを事前に加えてPCRを行うことで増幅産物を蛍光標識する。最大6種類のDNAマーカーを繁雑な作業無しに1チューブ内で個別に標識することが可能で、低コストで省力性が高い。c)カンキツのゲノム配列情報の解析から多型情報を2,000件以上抽出するとともに、かいよう病抵抗性連鎖マーカー開発を目的に抵抗性分離集団の連鎖地図を構築した。d)チュウゴクナシ「紅梨」の後代集団(「紅梨」×「鴨梨」224個体)について遺伝解析を行ない、新規黒星病抵抗性の同定を試みた。チュウゴクナシ「紅梨」の黒星病抵抗性(Vnh)は第7連鎖群の上部末端に座乗し、「巾着」の黒星病抵抗性とは座乗位置が異なることを明らかにした。e)「おさ二十世紀」由来の自家和合性S4Smの同定が可能なDNAマーカーを開発した。f)ジベレリン合成に関与するCuGA20ox1遺伝子が高単為結果性を有するウンシュウミカン、「清見」の子房形成初期において高く発現している傾向を確認した。単為結果性に関わるジベレリン関連遺伝子をマーカー化し、そのうち6座を連鎖地図上に位置づけた。 遺伝子発現情報やゲノム配列との関連づけによる一層の高精度化では、a)ニホンナシ「豊水」の33種類のサンプルから抽出したRNAを用いて、完全長cDNAの5’ESTシーケンスライブラリ、3’ESTシーケンスライブラリ、ショットガンライブラリから、それぞれ約22万リード、約29万リード、約68万リードの遺伝子配列情報を得た。b)クレメンティンの公開ゲノムデータをデータベース化し、任意のゲノム配列を切り出すデータベースと全エクソン配列データベースを作成した。c)カンキツ11品種の全塩基配列解読を開始した。
カテゴリ 育種 温州みかん 黒星病 単為結果 データベース DNAマーカー 抵抗性 低コスト 病害抵抗性 品種 その他のかんきつ

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