土壌生物機能を核とした土壌生産力評価法の開発

課題名 土壌生物機能を核とした土壌生産力評価法の開発
課題番号 2011017559
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,土壌肥料
協力分担関係 福島県
佐賀県
宮崎県
長崎県
和歌山県
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 農地土壌中の微生物相の把握と作物の生産性と相関を有する微生物指標の探索では、a)土壌繊毛虫の種を判別できる新規ITSプライマーを用いて土壌繊毛虫1個体からのPCR増幅を確認し、有機圃場と慣行圃場から土壌繊毛虫100個体ずつを単離して外部形態と18SrDNAにより同定することで、各圃場いずれかからのみ検出される種類を見出した。これらの知見に基づき設計したITSプライマーを利用して、土壌環境DNA(eDNA)から該当する土壌繊毛虫を検出する手法を開発した。さらに、1個体ずつの単離作業では検出できなかった種類が、新検出法を用いると圃場から検出できることを明らかにした。b)土壌から直接DNAを抽出し、そのパターンから土壌微生物群集構造を推定するPCR-DGGE法を福島県会津地方のアスパラガス栽培農家の連作障害発生圃場と隣接する健全圃場に適用し、フザリウム群集を対象としたPCR-DGGE法で検出されるバンド全体に占めるアスパラガスの病原菌であるFusarium oxysporum f.sp. asparagiのバンド強度の割合は連作障害発生圃場で高く、そのバンド強度の割合とアスパラガスの欠株率との間に正の相関が認められることを明らかにした。 微生物の機能を利用した土壌消毒法の改良では、県の広域専技、研究者あるいは営農家等への太陽熱土壌消毒処理法についての聞き取りにより、処理効果の安定性と作業性、処理後の土壌養分管理が普及の隘路であることを把握した。
カテゴリ 肥料 アスパラガス 土壌環境 土壌消毒 評価法 連作障害

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