課題名 | 多様な農業情報の効率的収集技術及び統合利用技術の開発 |
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課題番号 | 2011017570 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,情報利用 |
協力分担関係 |
東京大学 九州大学 農業ナビゲーション研究所 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2011 |
摘要 | 作業進捗、作物生育、生産環境データの収集・可視化技術の開発に関しては、a)コムギモデルと土壌水分モデルの構成とそれらのデータ構造を調査し、データ交換基盤であるMetBroker には1kmグリッドの日別データを追加した。また、共同研究機関において開発中の作物・土水モデルと連係動作させるためのプログラムインターフェイスを試作した。b)気温や作業者心拍数などのセンサデバイスを試作・供試し、Android端末で動作する地図ビューワと連動するBluetoothを介したデバイス情報収集機能及びクラウド上のストレージサービス利用したデータ蓄積機能を作成した。 高度生産管理システム開発に関しては、a)EUの農場生産情報交換規格であるagroXML規格のデータ構造や既開発の作業計画・管理支援システム(PMS)のデータ構造を参考にして農業生産工程管理データ表現形式FIX-pmsを考案し公開した。さらに、PMSの他システムとのデータ交換機能としてFIX-pms 形式入出力を追加実装した。b)農作業中に保持・接触した作業対象物の組み合わせや順序とRFID(電波による個体識別)読取データとのパターンマッチングによる動作イベントの記録・判別・参照手法を策定し、FMEA(Failure Modes and Effects Analysis)を応用した農作業リスクアセスメント手法を策定した。 このほか、データ通信機器を内蔵したフィールドサーバにより現場ネットワーク環境に依存せず簡便・容易にデータ収集が行えることを長野県小布施町、石川県金沢市などの現地で実証するとともに、フィールドサーバの現場適用に向けた現状・課題について整理した。農業生産活動の地域環境への影響の可視化と農業情報のデータ交換・統合フレームワークを検討して、広島県・岡山県を対象に旧市区町村単位での農地への養分(窒素、リン酸)の投入量・収支を評価した。茨城県筑西市田谷川地区での2005~2009年の水田輪作体系における圃場関連データを「作業計画・管理支援システム(PMS)」に入力し、圃場図上でのデータ表示を可能とした。また、不耕起栽培適地判定に資する複数の圃場情報表示プログラムを開発した。 |
カテゴリ | 環境データ 管理システム 水田 不耕起栽培 輪作体系 ロボット |